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» 2016年12月24日 06時00分 UPDATE

Huaweiに驚き/インカメラの進化/動画配信――2016年のスマホカメラを振り返る (1/2)

スマートフォンのカメラは画素数だけで決まるわけではない。どのくらいきっちりチューニングしたかが重要。そんな中で2016年に目立ったポイントは3つある。

[荻窪圭,ITmedia]

 iPhoneもAndroidもそうだけど、ある程度成熟してくると、どれを買っても基本性能や画面の大きさって金額で決まる程度の差しかないし、そりゃあディテールにこだわればグラフィック能力も処理能力もモニターの発色も違いはあるのだけど、体感レベルでの差ってそれほどでもない。

 今や、それなりの金額を払えば、ひどいスマホに当たることもないし、機能的にも大きな差はない。そんな時代になっても、体感レベルの違いを出せて、なおかつみんなが必ず使う機能が1つだけ残っている。

 それが「カメラ」だ。

 カメラの性能ってほんとスペックだけじゃ分からない。撮ってみたら2000万画素のカメラより1200万画素の方がきれいに撮れたなんてザラにある。

 カメラ性能ってスペックよりも、どのくらいコストをかけてきっちりチューニングしたか、テストをちゃんと繰り返して画質を安定させてきたかにかかっているからだ。

 同じカメラモジュールを使ってもその後のチューニングで画質って大きく変わるのである。詰めが甘いと、晴天下ではきれいに撮れて室内だと急に色が不安定になるとか、ちょっと逆光になるとつぶれちゃって話にならない(あるいはその逆)とか、少しでも暗いとノイズだらけになってダメ(あるいはその逆にノイズをつぶしすぎて不自然になってダメ)とか、ややこしいのである。

 スマホ用のカメラモジュールを組み込んでいっちょあがり、ではだめなのだ。一時期の低価格なSIMロックフリースマホがそんな感じで、「スペックはいいけどこの画質じゃあねえ」という製品がけっこうあった。

 そんな中、2016年に目立ったポイントは3つ。1つは東アジア系ブランドのカメラ性能が飛躍的に上がったこと。Samsungは数年前から飛躍的に画質が上がっていたが、2016年はHuaweiがぐっと伸びてきた。びっくりするくらい。ASUS、HuaweiなどSIMロックフリー端末で日本市場を狙いに来た製品があなどれなくなってるのだ。

 2つ目はインカメラ。ここ1〜2年でインカメラの重要性が広まり、各社とも一気に力を入れてきた。

 3つ目は動画。「スマホを使った動画のライブ配信」というジャンルが一気に出てきたのである。面白いですな。

一番の驚きはHUAWEI P9だった

 ざっとカメラで選ぶ2016年スマホベスト4を挙げると、iPhone 7/7 Plus、Galaxy S7 edge、HUAWEI P9、Xperia XZあたりが妥当かと思う(順不同)。私が知らないところですごいカメラが出ていたら申し訳ないが、カメラに注目すべき日本のスマホが、とうとうXperiaだけになってしまった。デジカメ先進国なのに。その辺が残念。

 目立ったところではデュアルカメラ組のiPhone 7 PlusとHUAWEI P9。iPhone 7 Plusはスマホに求められていた「ちょっと望遠」をデュアルカメラで実現した。ポートレートモードでの背景ボカシもなかなかクオリティーが高い。

iPhone 7 Plus 広角レンズと望遠レンズを搭載した「iPhone 7 Plus」のカメラ

 驚いたのはHuawei。画質とヒット率がすごく上がっている。ワイドアパーチャ機能も実用的だし、モノクロ写真もきれい。当初「ライカの名を借りただけかな」と思ってすみませんでした。予想以上にしっかり撮れるしサクサク動く。Felicaに非対応なのは残念だけど、標準搭載アプリもシンプルで使いやすい。

HUAWEI P9 RGBセンサーとモノクロセンサーを搭載した「HUAWEI P9」のカメラ

 デュアルカメラの活用法が両者でまったく違っているのが面白いのだが、2017年はデュアルカメラスマホがもっと出てきそうである。ドコモからも「V20 PRO」(LGエレクトロニクス製)が出ることだし。

 2017年はさらに光学式手ブレ補正が重要な差別化ポイントになりそうだ。次期Xperiaにはぜひ搭載してほしいし、iPhoneも望遠側カメラに光学式手ブレ補正を搭載してほしい。

 2017年もHuawei、ASUS、ZTEなどアジア系のSIMロックフリー端末から目が離せなくなりそう。

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