カシオ計算機はCES 2017に合わせて、Android Wear搭載のスマートウォッチ「WSD-F20」を発表した。2016年のCESで発表し、3月に発売された「WSD-F10」の後継機にあたるが、今回は本格的なアウトドアウォッチのブランドとして人気の高い、「PRO TREK」を冠した製品となっているのが最大の特徴。
PRO TREKブランド初のスマートウォッチ「PRO TREK Smart」の第1弾という位置付けで、選べるウォッチフェースにも、同ブランドのアウトドアウォッチと共通するデザインが採用されている。CESのカシオブースでもWSD-F20に合わせて、PRO TREKブランドのアウトドアウォッチを紹介するなど、ブランド色を前面に打ち出した展示を行っていた。
前モデルWSD-F10から大きくアップデートされた点は、新たに低消費電力GPSが搭載されたことと、オフラインでも事前にダウンロードした地図の利用が可能になったこと。これにより圏外でも位置情報を取得し、地図上で確認できるようになった。
位置情報を生かす機能として新たに「Location Memory」アプリを搭載。カラー地図上で現在位置が確認できるほか、行動の軌跡やメモを地図に残したり、特定の地点を記録したりできる。
アウトドアシーンに合わせた役立つ機能を提供する「ACTIVITY」アプリは、「トレッキング」「サイクリング」「フィッシング」「パドルスポーツ」「スノー」の5つのシーンで利用可能。それぞれのシーンで、GPSとオフライン地図を生かした移動ルートの表示などができるようになっている。
ブースではデモバーションながら実機を操作することができた。前モデルに比べると保護ベゼルやボタンガードやなど、デザインがよりアウトドアウォッチらしくなった一方で、高級感もアップした印象だ。
WSD-F20では複数のウォッチフェースが選べる。展示されていた製品ではデモとして「ロケーション」「トラベラー」「2レイヤー」の3つのウォッチフェースが切り替え可能になっていた。中でも「トラベラー」は、PRO TREKブランドのアウトドアウォッチに、より近いデザインになっている
ACTIVITYアプリでは「トレッキング」「サイクリング」「パドルスポーツ」「スノー」で通過ルートの軌跡が確認できるほか、フィッシングでは釣果のあった場所もメモとして残せる
ディスプレイは前モデル「WSD-F10」同様、カラー、モノクロの2層構造になっていて、常時オンとなる時計をモノクロ液晶に表示することで、消費電力を抑える工夫にもなる。バッテリー駆動時間は現在計測中とのことだが、前モデルを上回る数値を目指したいという。
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