短期集中連載で、AndroidのSIMロックフリースマホが故障したときの対処法を解説している本コーナー。最終回では、故障時に注意すべきことをまとめる。
大手キャリアではショップに端末を持ち込んで修理を依頼すれば、修理中は代替機を貸してもらえるので、「端末が壊れて使えない」期間を最小限に抑えられる。一方、メーカーやMVNOが販売するSIMロックフリースマホは、ショップでの修理を行っているところが少なく、宅配でのやり取りが主流。となると、交換品や代替機が到着するまでにスマホが使えない期間が生じてしまう。こうした不便さがあることは理解しておきたい。
端末は修理時に初期化され、ユーザーに初期化を求める場合もあるので、データは事前にバックアップしておこう。最近はSIMロックフリー端末でもFeliCa対応機が増えつつあるが、おサイフケータイのデータが初期化されることにも注意したい。
端末だけを直接いきなり送らないことも重要。コールセンター等に連絡もせず、いきなり修理センターなどへ故障端末だけを送ることは避けよう。確認に時間がかかり、修理期間が長引くだけだからだ。面倒かもしれないが、まずはコールセンターなどに連絡し、必要な手順に従ってほしい。同意書が必要な場合もある。また付属品(SIMカード、SDカード)は一緒に入れず、SIMカードは忘れずに外しておこう。
見積もりの連絡が来てからは、なるべく早く連絡しよう。忘れていると修理されずに送り返される場合がある。あるメーカーは見積もりの連絡から14日が経過すると、返却するとのこと。
中古端末はサポートの対象外となる場合がある。国内メーカーのシャープと富士通は中古端末の修理も行っているとのことだが、海外メーカーの場合は、端末や購入方法により対応が異なるようだ。日本国内の正規販売代理店で購入した製品のみ保証・サポートするメーカーもある。そのため保証書など購入履歴(購入日、販売店名)が分かるものが必要になる場合があるので注意したい。
海外で購入したスマホ、並行輸入品のスマホもサポートの対象外になる場合がある。特に技適を受けていないスマホは、法的に問題もあるので日本国内でサポートは受けられないと思った方がいいだろう。
ドコモなどのキャリアが提供するスマホならば、故障してもショップという分かりやすい持ち込み先があり、スタッフと対面して丁寧な対応が期待できるため、購入時に故障時のことを考える必要はさほどない。
だが、SIMロックフリーのスマホはサポートがそこまで手厚くなく、リスクがそれなりにある。既にSIMロックフリーのスマホを持っている人も、これから購入する人も、故障時にどうすればいいのか、これを機会に確認してもらえれば幸いだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.