J.D.パワーは、5月18日に「2017年日本モバイルデータ通信サービス顧客満足度調査」の結果を発表した。
本調査はWi-Fiルーターの個人利用者を対象とし、モバイルデータ通信サービスの満足度および利用実態を調べたもの。今回で第5回目となり、2017年3月に行いインターネット上で計2750人から回答を得ている。
モバイルデータ通信サービス各社の顧客満足度はau(532ポイント)が2連連続で1位に。となった。2位はNTTドコモ(531ポイント)、3位はUQ WiMAX(525ポイント)と続き、auは「端末・オプションサービス」「手続き・サポ―ト対応」、NTTドコモは「通信品質・エリア」、UQ WiMAX は「各種費用」で最も高い評価を得ている。
顧客満足度の測定には4ファクターを設定し、総合満足度への影響力は「通信品質・エリア」(34%)、「端末・オプションサービス」(25%)、「各種費用」(24%)、「手続き・サポート対応」(17%)となった。
今回の調査ではモバイルデータ通信サービスをスマートフォンに接続して利用するユーザーが約8割、サービスを自宅のみで利用しているユーザーが約半数を占めており、2014年調査以降こうした用途が年々増加。携帯電話回線の通信量を抑制するための「データオフロード用の格安回線」へとシフトしている状況が推察できる。
サービス事業者の選定理由は「料金プラン」や「スマホ等とのセット割引」が上位に挙げられている一方、満足度に対して最も強く影響しているのは「通信品質・エリア」という結果が出ており、「コスト」は「端末・オプションサービス」と同程度の水準にとどまっている。加入のきっかけは価格であったとしても、利用者の満足度は費用面だけでなく品質・サービス面の善しあしが占める部分が大きいことが伺える。
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