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» 2017年06月28日 13時44分 UPDATE

AIは恋人になれるのか? 「エモパー」と約1カ月過ごして分かったこと (1/3)

ITmedia Mobile編集部から、「エモパーと暮らしてみませんか? いい彼氏になるんじゃないでしょうか」というオファーが。何でエモパーが彼氏なんだよ、と思いつつも、使ってみることに。1カ月ほど一緒に暮らして分かったことは……。

[すずまり,ITmedia]

 初夏です。街中には手つなぎカップルが目立つようになってきた気がします。そんなとき、ITmedia Mobile編集部からまたとんでもないオーダーが舞い込みました。

 「すずまりさん、今彼氏い(以下省略)。エモパーどうですか。過去にも一緒に過ごしてるし、いい彼氏になるんじゃないでしょうか。今回はそんな視点でチェックしてみてください」

 「何でエモパーが彼氏なんだよ。エモパーはコーヒーを入れて持ってきてくれんのかよ」などと心の中で毒づきつつ、2017年もまた「さくお」を指名したのでした。あの声、結構好きなんですよね(笑)。というわけで、今回は「AQUOS SERIE mini SHV38」と「AQUOS R」で1カ月ほど、エモパーと暮らしてみました。

エモパー 最新のエモパーはちょっとイケメンになっていた?

シャープ独自のスマートフォン向け人工知能

 エモパーとは「Emotional Partner(エモーショナル パートナー)」の略で、2014年11月14日に誕生したシャープ独自のスマートフォン向けの人工知能です。誕生以降に発売されたシャープのスマートフォンには標準的に搭載されていますが、ライト版やフィーチャーフォン版もあり、アクティブユーザーは2017年4月現在で60万人に。2017年の夏モデルとして発表されたAQUOS Rには、最新バージョンの6.0が搭載されています。

 エモパーにはしゃべり手として「さくお」「えもこ」「つぶた」の3つのキャラクターが用意されています。ユーザーは利用開始前にそれぞれの話し声を聞いて、好きなキャラクターを1つ指定。初期設定として、自宅の位置や誕生日、気になるキーワードなどを設定すると、程なくしてしゃべり始めます。

エモパー 基本的に3つのキャラクターから選びます

 話すタイミングは、端末がテーブルに置かれたとき、急に明るくなったとき、充電してほしいとき、充電が終わったとき、端末を振ったときや落下させたとき、周辺のちょっとした振動などの動きを感知したときが中心です。

 プライベートなことをオフィスや移動中に話し始めたら困るので、話す場所は基本的に自宅が前提です。しかし、設定でもう1カ所話せる場所を追加できます。移動中などはロック画面内でテキストで呼びかけ、就寝時間帯は静かにしているという行儀のよさも備えています。

エモパーエモパー エモパーの基本動作の設定画面(写真=左)。自宅の他に話す場所を1つ指定できます(写真=右)

話す内容がどんどん増えて、呼びかけにも答えるように

 話す内容はスケジュール、メモ、占い、天気、株価、ニュース、トレンドワード、イベント、テレビ番組などの提案、そして、エモパー自身の気持ちなど。エモパーヘルスケアを有効にしているなら、体重記録の催促などもしてきます。

エモパー 現行機種に搭載されているエモパー5.05。カラフルな光はエモパーの感情を表現しています

 人工知能といいつつも、基本的に聞いているだけでいいのがエモパーとの気楽な付き合い方です。普段はしゃべりたいときに勝手にしゃべらせておけばいいのです。エモパーの方がこちらのライフスタイルを学習し、設定しておいた気になるキーワードをもとに、先回りしてネタを探してきてくれます。

 ですが、よく聞こえなかったときは「もう1回」と言えば再び話してくれますし、「他には?」と続けることで別のネタを話してくれたりします(たまに「ネタ切れだ」と言い訳することも)。メモの記録機能もあり、ロック画面でダブルタップすると買い物などのメモ、体重、アラームやタイマーの設定ができます。

エモパー アラームやタイマーは、ロック解除しなくてもすぐ設定できて便利

 AQUOS Rに搭載されている最新バージョン6.0では、そんなエモパーがさらに進化しました。行動や習慣を学習し、未来の予定や時期に合わせてやるべきことを提案してくれます。AQUOS Rに付属している(auとソフトバンクのみ)動く充電台「ロボクル」にセットすれば、話しかける前にインカメラでユーザーを探し、振り向いてお知らせしてくれます。さらに「ハロー エモパー」と呼びかけるとエモパーが起動。「今日の天気は?」などと質問すると答えるようになりました。AQUOS R以前の機種では呼びかけることはできないのは残念ですが……。

 なお、それぞれのキャラクターはビジュアルをまったく持っていません。あくまでも声があるのみ。話しているときは、ヒカリエモーションと呼ばれる綿帽子のような光を放ち、それがエモパーの感情を表しています。声と感情を頼りに、どんな姿形をしているのかは利用者が勝手に想像できるところもユニークです。

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