次期iPhoneは「iPhone 7s」? 「iPhone 8」? それとも……次期iPhoneはどうなる?

» 2017年08月04日 11時37分 公開
[田中聡ITmedia]

 9月に新製品の発表が予想される次期iPhone。国内外のニュースサイトを中心に、さまざまなウワサが流れている。これらの情報を参考にしつつ、次期iPhoneの予測を複数回に渡ってまとめたい。

 まずは基本的なところで「製品名」が気になるが、その予想をする前に、過去のiPhoneの製品名をおさらいしておこう。

  • 2007年……iPhone
  • 2008年……iPhone 3G
  • 2009年……iPhone 3GS
  • 2010年……iPhone 4
  • 2011年……iPhone 4s
  • 2012年……iPhone 5
  • 2013年……iPhone 5s、5c
  • 2014年……iPhone 6、6 Plus
  • 2015年……iPhone 6s、6s Plus
  • 2016年……iPhone SE、7、7 Plus

 2016年に発売されたiPhoneが「iPhone 7」と「iPhone 7 Plus」なので、これまでの命名ルールに照らし合わせると、次期iPhoneは「iPhone 7s」と「iPhone 7s Plus」になるはず。しかし2017年は初代iPhoneが発売されてからちょうど10年という節目の年なので、大きなアップデートが行われる可能性が高い。となると、「7s」を飛ばして「8」にジャンプアップすることもあり得る。

iPhone 7/7 Plus 2016年に発売された「iPhone 7/7 Plus」

iPhone 7s/7s Plusは進化がさらに乏しい?

 「MacRumors」「9TO5Mac」「Macお宝鑑定団」など複数のメディアが、次期iPhoneは「iPhone 7s」「iPhone 7s Plus」に加え、プレミアムモデルが投入されると予想している。中でもMacRumorsと9TO5Macはその製品名が「iPhone 8」だと予想している。

 iPhone 7s/7s PlusはiPhone 7/7 Plusから大きなデザイン変更がなく、画面サイズも7sが4.7型、7s Plusが5.5型で変わらない模様。ただし背面の素材は、ワイヤレス充電(Qi)に対応させるため、従来のアルミからガラスに変更されると各誌が予想している。また、iPhoneのリーク情報を発信しているBenjamin Geskin氏は、7s/7s Plusのプロセッサは7/7 Plusと同じ「A10 Fusion」になると述べている

 ちなみにiPhone 5sはiPhone 5の「A6」から「A7」に、iPhone 6sはiPhone 6の「A8」から「A9」にプロセッサが進化している。7s/7s Plusのプロセッサが前モデルから変わらないとなると、5→5sや6→6sと比べて性能面での進化が乏しく、マイナーバージョンアップ版の度合いが増す。ワイヤレス充電の対応は大きな進化だと思うが、カメラ、デザイン、UIなどでもプラスαが欲しいところだ。

本命はiPhone 8か

 もう1つのiPhone 8は、画面サイズが5.8型で、Galaxy S8/S8+でもおなじみのフレキシブル有機ELを採用、表面は全面ディスプレイとなり、Touch IDは画面上に搭載されると各誌が予想している。ベゼルがほぼなくなれば本体の面積が減るので、5.8型の画面サイズでも片手でも持ちやすいサイズ感になりそうだ。またプロセッサは次世代の「A11 Fusion」が搭載される見通し。

Galaxy S8 ベゼルのスペースを削減してディスプレイの占有率が増した「Galaxy S8/S8+」

 ただしiPhone 8はディスプレイ、メモリ、ストレージのチップの供給量が足りておらず、限られた台数しか出荷されないとの観測(9TO5Mac)や、発売が2018年にずれ込むとの観測(Macお宝鑑定団)もある。

 ここまでの情報が正しければ、次期iPhoneで注目を集めるのはiPhone 8(プレミアムモデル)だが、台数が少ない状態で無理やり発売するよりは、ある程度潤沢な数がそろったタイミングで投入した方がユーザーの不満は抑えられそう。「最先端の機能やUI(ユーザーインタフェース)で新しいユーザー体験を得たい」という人は、少し待つことになってもiPhone 8を選ぶだろう。

プレミアムモデルの名前は「iPhone 8」ではないかも

 なお、次期iPhoneのプレミアムモデルは「iPhone Edition」「iPhone Pro」になるというウワサも飛び交っている。Macお宝鑑定団はiPhone Editionだと予想している。確かに7sシリーズと8シリーズが同時期に発売されると、どうしても数字の小さい7sシリーズはかすんでしまう。あくまでメインストリームは7sシリーズで、ごく限られた先進層に対してプレミアムモデルを訴求するというすみ分けになるとしたら、「プレミアム」を意味する別の名前が使われても不思議ではない。これまでの命名ルールから考えても、“iPhone 8”は2018年秋に持ち越しとなる可能性が高い。

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