ニュース
» 2017年08月31日 11時46分 公開

IFA 2017:Samsungのウェアラブル新製品はココが新しい IFA発表会レポート

Samsungが、IFA 2017に合わせてプレスカンファレンスを開催。2017年は一般家電とIT家電をまとめて発表。IT家電ではウェアラブル端末3機種を発表したが、何が新しいのだろうか?

[山根康宏,ITmedia]

 Samsung Electronicsは、IFA 2017の開幕2日前の8月30日にプレスカンファレンスを開催し、「Your New Normal」をキャッチコピーに生活スタイルを快適にする家電製品やウェアラブルデバイスなどの新製品を発表した。それらの中でも注目はフィットネスユーザーにフォーカスしたスマートウォッチなどのモバイル向け製品だ。

Samsung IFA2017 「Your New Normal」がキャッチコピーのSamsungプレスカンファレンス

スマホ連携する洗濯機、待ち受け画面を購入できるテレビ

 「所用時間を半分にする洗濯機」「40分使えるコードレス掃除機」。SamsungのプレスカンファレンスはIT製品だけではなく、一般家電の新製品の紹介も行われた。IFAのSamsungのプレスカンファレンスはIT製品と家電製品を分けて開催されていたが、2017年はそれらを統合して会期の2日前に開催した。32:9という超ワイドなゲーミングディスプレイや、まるで絵画のように見える美しいフォルムの壁掛けテレビ「The Frame」の43型モデルなど、ディスプレイメーカーらしい新製品も発表している。

Samsung IFA2017 洗濯機もまだまだ進化。高速化により余った時間は余暇に、そしてエネルギー節約にもなる
Samsung IFA2017 スタイリッシュで長時間の利用が可能なコードレス掃除機
Samsung IFA2017 壁にかけた絵画のように見える薄型テレビ「The Frame」
Samsung IFA2017 ゲーム体験をより迫力あるものにする32:9のワイドモニター

 洗濯機はスマートフォンのアプリで洗濯コースを設定でき、スマートホームの中心となるディスプレイ内蔵型の冷蔵庫「Family Hub」との接続も可能だ。またThe Frameはテレビを見ないときはスクリーンセーバーのように絵画を表示しておけるが、新たに「Art Store」を提供する。これはThe Frameにプリインストールされている以外の絵画をオンラインで購入できるもので、約1000の絵画が提供される。これは「テレビの待ち受け画面」ともいえる、他社のテレビにはない全く新しいコンテンツマーケットだ。

Samsung IFA2017 洗濯機はスマート化されスマートフォンからプログラムできる
Samsung IFA2017 スマートホームの中心になるFamily Hub。スマート家電全てがつながる
Samsung IFA2017 テレビの待受け絵画のコンテンツストア「Art Store」
Samsung IFA2017 あらゆるものを簡単につなぐことで新しい価値が生まれる

水中でも使えるウェアラブル新製品

 このように機能や付加価値を高める家電製品を常に開発し続けているSamsungが、より豊かでバランスの取れた生活環境を消費者に提供するためにウェアラブルデバイスの新製品も発表した。それが「Gear Sport」と「Gear Fit2 Pro」、そして「Gear IconX 2018」の3製品だ。

Samsung IFA2017 プレスカンファレンスで最も注目を浴びたのがウェアラブルの新製品

 Gear SportとGear Fit2 ProはどちらもIP68の防水防塵(じん)とMIL-STD-810Gに対応。加えて5気圧防水仕様となって水中での利用も可能になった。これら2モデルは水着など水泳関連製品メーカーのSpeedoとパートナーシップを結び、同社のプラットフォーム「Speedo On」に対応した水泳関連トラッキングアプリを利用できる。Samsungを始め各社から多数のアクティビティートラッカー機能を搭載したウェアラブルデバイスが登場しているが、Gear SportとGear Fit2 Proはその活動範囲を水の中にまで広げたのだ。

Samsung IFA2017 スマートウォッチ型のGear Spot
Samsung IFA2017 リストバンド型のGear Fit2 Pro

 Under Armourともパートナーシップを結び、Under Armourの活動量計アプリとの連携も可能になった。体重計など多数のフィットネスIoT機器を出している同社のアプリとGear Sportが結び付けば、日々の運動や活動記録を漏れなく記録し、健康状態の維持管理にも活用できるというわけだ。

 さらにはSpotifyとも提携し、音楽をダウンロードして視聴できるオフラインモードにも対応。どちらも4GBの内蔵ストレージに音楽を転送しておけば、運動中にスマートフォン経由でネット接続する必要はなく、いつでもどんな場所でも好きな音楽を楽しめる。

Samsung IFA2017 3社とのパートナーシップを提携
Samsung IFA2017 Speedoとの提携で水泳のスタイルやタイムの記録も可能になった

 スマートウォッチスタイルのGear Sportは現在販売中のGear S3シリーズとほぼ同じ形状のモデルだ。円形のディスプレイサイズは1.2型で、Gear S3シリーズの1.3型よりわずかに小ぶりになった。ビジネスや日常シーンでの利用を考えているGear S3に対し、スポーツやフィットネスでの利用を考えたことからGear Spotはサイズをわずかながらも小型化したようだ。ベゼルの回りを回転させて操作するユーザーインタフェースはGear S3と同等のものを搭載。ワイヤレス充電に対応し、Gear Sportを充電台に乗せるだけで充電できる。

 ベルトは20mm幅で、腕時計用に販売されている同サイズのベルトに付け替えることもできる。時計の文字盤部分も自由にカスタマイズができるため、自分好みのデザインのスマートウォッチに仕上げられる。

Samsung IFA2017 Gear Sport。Gear S3シリーズより若干小ぶりになった
Samsung IFA2017 Gear Sportのブラックベルトモデル。どちらも20mm幅の市販ベルトと交換できる

 Gear Fit2 Proはリストバンド型の製品。カーブしたディスプレイは有機ELパネルでタッチ操作にも対応する。本体カラーは赤と黒の2色で、それぞれベルトのデザインも変えている。Gear Sportよりも機能は低いが価格も抑えられており、手軽に日々の運動記録を残したいユーザーをターゲットにしている。

Samsung IFA2017 Gear Fit2 Proのレッドモデル
Samsung IFA2017 Gear Fit2 Proのブルーモデル。分かりにくいがベルトデザインが異なる

「Gear IconX 2018」は音声認識に対応

 そして耳にすっぽりと収まる小型サイズのヘッドフォン「Gear IconX 2018」は、4GBの内蔵ストレージを備え、本体の表面をタッチすることで音楽再生の操作ができるなど、基本機能は2016年に発売された最初のGear IconXと変わらない。本体のデザインは初期モデルよりもより丸みを帯び、耳への装着感も高めている。

 しかし2018年モデルの最大の進化点は音声認識に対応したことだ。音楽のコントロールやスマートフォンの一部操作をIconXを装着したまま声に出せば操作できるという。「Galaxy S8」「Galaxy S8+」「Galaxy Note8」と接続すれば、Samsungの音声認識AIの「Bixby」にも対応する。ランニングしながらスマートフォンやヘッドセットに一切触れることなく、ある程度の操作ができるのは非常に便利だろう。

Samsung IFA2017 音声認識に対応したGear IconX 2018
Samsung IFA2017 キャリングケースに入れて充電する。バッテリー駆動時間も初期モデルより伸びている

 これらのウェアラブルデバイスの発売時期、販売価格、販売国の発表はなかった。日本では2016年にGear S3シリーズとIconXの端末バンドル販売が行われた。Samsungの2017年の新型ウェアラブルデバイス、どの製品が日本で販売されるのか楽しみにしたいところだ。

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia Mobile に「いいね!」しよう