「ワイヤレス充電」と言いながら、充電パッドに「ワイヤ(ケーブル)」があるのは納得がいかない……という人にはCROY(クロイ)の「POWER CUBE X」をオススメしたい。同社の直販サイトでは8880円で販売されている。
このPOWER CUBE X、実態はQi充電パッド付きの5000mAhのモバイルバッテリー。スマホだけでなく充電パッド(バッテリー)までもワイヤレス……というと、先ほどから複数出ている充電パッド付きバッテリーと何ら変わりない。
違いは、モバイルバッテリーの充電方法。専用のクレードルに載せて充電するようになっているのだ。バッテリーの充電中の見た目はおしゃれな充電パッド。もちろん、充電中もQi対応機器をワイヤレス充電できる。
充電パッドの部分だけ取り出すとモバイルバッテリーに変身――それがPOWER CUBE Xの魅力なのだ。
ちなみに、バッテリー部分にはUSB Type-C端子も備えている。この端子はバッテリーの充電とUSBデバイスへの給電の両方に対応しており、別途ケーブルを用意すればUSB充電にも対応できる(ワイヤレスではなくなるが……)。
機種名 | POWER CUBE X |
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スタイル | 平置き・モバイル |
ワイヤレス最大充電出力 | 7.5W(iPhone)または10W(それ以外) |
USB最大充電出力 | 3A |
同時充電数 | 2台(Qi充電+USB充電) |
自動車にワイヤレス充電パッドを搭載すれば、運転中にスマホをワイヤレス充電できて便利だ。ごく一部の車種では埋め込み式のQi充電パッドを標準装備していたりオプションとして用意していたりするが、繰り返しだが“ごく一部”に限られる。そのため、基本的には車載Qi充電パッドは後付けということになる。
後付けできる車載充電パッドの中で、筆者はエレコムの「W-QC01BK」をオススメしたい。同社の直販サイトでは6458円で販売されている。
W-QC01BKは、強力なゲル吸盤を装備したホルダータイプの車載充電パッドで、自動車のダッシュボードなどに設置する。ダッシュボードにはシボ加工(しわ模様を付ける加工)がされていることもあるが、浅めのシボであれば装着できる。
ポールジョイントで自由に角度を調整でき、充電パッド部分を取り外して部屋などに持ち込めば、普通の平置きタイプのワイヤレス充電器としても使える。
対応機器であれば、最大9Wの急速充電もできる(iPhoneでは標準の5W出力になる)。ただし、急速充電をする場合は別途「Quick Charge 2.0」に対応するUSB給電アダプターが必要となる。最近では12Vアウトレット(シガレットコネクター)で使えるQuick Charge 2.0アダプターも複数出ているので、それと組み合わせて使うと良いだろう。
ワイヤレス充電といえば「Apple Watch」も対応している。しかし、独自規格であるために、Qi規格のワイヤレス充電パッドでは充電できない。
しかし、世の中にはApple Watchの充電に対応するモバイルバッテリーもある。CROYの「POWER TUBE 6000」がそれだ。同社の直販サイトでは9980円で販売されている。
POWER TUBE 6000はAppleの認証プログラム「Made for Apple Watch」に準拠しているため、安心してApple Watchの充電に使える。スタンドを立てればApple Watchを置くこともできる。また、Lightningケーブルが“直結”しているので、iPhone、iPadやiPodの充電にも使える。この部分も「Made for iPod iPhone iPad」認証をパスしているので安心だ。
ただし、それ以外の機器の充電には使えないので注意が必要だ。
製品名 | POWER TUBE 6000 |
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スタイル | スタンド(Apple Watch)・モバイル(iPhone・iPad・iPod専用) |
ワイヤレス最大充電出力 | Apple Watch専用 |
本体サイズ | 約42(幅)×112(高さ)×22(奥行き)mm |
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