ドコモ独占の「P20 Pro」、新AIエージェント、投資サービス――ドコモ2018夏モデルと新サービスの狙い(2/3 ページ)

» 2018年05月17日 17時20分 公開
[房野麻子ITmedia]

スマホで手軽に投資できる「ポイント投資」「THEO+ docomo」

 「beyond宣言」の下、ドコモはFinTech(IT技術を利用した金融サービス)の取り組みを推進している。その一環として今回発表されたのが、「ポイント投資」と「THEO+ docomo」という2つの投資サービスだ。

 ドコモが投資サービスを始める理由として、吉澤社長は「最近は貯蓄から資産形成へと関心が移っているが、日本は欧米に比べて資産運用の割合が低い。投資に興味があっても、難しい、まとまったお金がないとできないと考える人が多い。そのような人に向けて、ドコモならではの分かりやすい投資サービスを提案する」と説明した。

 ポイント投資は、dポイントを使って「投資」を体験できるサービス。本人確認や面倒な手続きは不要で、「dポイントクラブ」のアプリやサイトから手軽に利用できる。積極的にリターンを狙う「アクティブコース」と、安定的な運用を目指す「バランスコース」の2つのコースのどちらかを選び、運用するdポイント数を決めるだけで利用できる。選んだコースに応じて運用中のポイントが毎日変動し、好きなタイミングで通常のdポイントに戻せる。

 もちろん、一般的な投資と同様にポイントが増えることもあるが、“減ってしまう”こともある。

ポイント投資 dポイントを投資して資産運用できる「ポイント投資」
手続き dポイントクラブのアプリ・サイトから簡単な手続きですぐに始められる

 一方、THEO+ docomoは、「ポイント投資で楽しさを感じたら利用してもらいたい」(吉澤社長)という本格的な資産運用サービス。AIを活用した資産運用サービス「THEO」を提供するお金のデザインとの協業で提供する。

 お金のデザイン谷家衛会長は、スマホで誰でも簡単に資産運用ができること、機関投資家が採用している最新の運用手法を駆使していることと、ドコモとの提携で実装した「THEO AIアシスト」の3つをTHEOの特徴として挙げた。THEO AIアシストはマーケットデータに加え、ニュース、SNSなどの自然言語データをAIで解析し、大幅に下落する可能性のある銘柄を探り出すという新機能。AIがポートフォリオを自動的に入れ替えることで、ポートフォリオ全体で損失が発生するリスクを抑制できるという。

THEOの特徴 THEOの特徴
お金のデザインの谷家衛会長 お金のデザインの谷家衛会長。「THEO AIアシストによって、さらに安心して使えるようになった」と語る

 THEO+ docomoで資産を運用した場合、毎月末時点の残高1万円につきdポイントが1.5ポイント付く。my daizとも連携するという。

 「dカード」「dカードゴールド」の保有者については、「日々の買い物のお釣りを貯金するような感覚で資産運用ができる」(吉澤社長)「おつり」積み立ても利用できる。

おつり積み立て ユーザーが設定した金額に応じて、おつり相当額の合計を投資に回せる「『おつり』積み立て」
運用金額に応じてdポイント贈呈 ドコモユーザーの場合、運用金額に応じてdポイントがたまる

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. 楽天モバイルのスマホが乗っ取られる事案 同社が回線停止や楽天ID/パスワード変更などを呼びかけ (2024年04月23日)
  2. シャープ、5月8日にスマートフォンAQUOSの新製品を発表 (2024年04月24日)
  3. 貼り付ければOK、配線不要の小型ドライブレコーダー発売 スマート感知センサーで自動録画 (2024年04月25日)
  4. スマホを携帯キャリアで買うのは損? 本体のみをお得に買う方法を解説 (2024年04月24日)
  5. Vポイントの疑問に回答 Tポイントが使えなくなる? ID連携をしないとどうなる? (2024年04月23日)
  6. 通信品質で楽天モバイルの評価が急上昇 Opensignalのネットワーク体感調査で最多タイの1位 (2024年04月25日)
  7. 中古スマホが突然使えなくなる事象を解消できる? 総務省が「ネットワーク利用制限」を原則禁止する方向で調整 (2024年04月25日)
  8. ドコモ、「Xperia 10 V」を5万8850円に値下げ 「iPhone 15(128GB)」の4.4万円割引が復活 (2024年04月25日)
  9. 「iPhone 15」シリーズの価格まとめ【2024年4月最新版】 ソフトバンクのiPhone 15(128GB)が“実質12円”、一括は楽天モバイルが最安 (2024年04月05日)
  10. スマートグラス「Rokid Max 2」発表 補正レンズなくても視度調節可能 タッチ操作のリモコン「Rokid Station 2」も (2024年04月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年