「beyond宣言」の下、ドコモはFinTech(IT技術を利用した金融サービス)の取り組みを推進している。その一環として今回発表されたのが、「ポイント投資」と「THEO+ docomo」という2つの投資サービスだ。
ドコモが投資サービスを始める理由として、吉澤社長は「最近は貯蓄から資産形成へと関心が移っているが、日本は欧米に比べて資産運用の割合が低い。投資に興味があっても、難しい、まとまったお金がないとできないと考える人が多い。そのような人に向けて、ドコモならではの分かりやすい投資サービスを提案する」と説明した。
ポイント投資は、dポイントを使って「投資」を体験できるサービス。本人確認や面倒な手続きは不要で、「dポイントクラブ」のアプリやサイトから手軽に利用できる。積極的にリターンを狙う「アクティブコース」と、安定的な運用を目指す「バランスコース」の2つのコースのどちらかを選び、運用するdポイント数を決めるだけで利用できる。選んだコースに応じて運用中のポイントが毎日変動し、好きなタイミングで通常のdポイントに戻せる。
もちろん、一般的な投資と同様にポイントが増えることもあるが、“減ってしまう”こともある。
一方、THEO+ docomoは、「ポイント投資で楽しさを感じたら利用してもらいたい」(吉澤社長)という本格的な資産運用サービス。AIを活用した資産運用サービス「THEO」を提供するお金のデザインとの協業で提供する。
お金のデザイン谷家衛会長は、スマホで誰でも簡単に資産運用ができること、機関投資家が採用している最新の運用手法を駆使していることと、ドコモとの提携で実装した「THEO AIアシスト」の3つをTHEOの特徴として挙げた。THEO AIアシストはマーケットデータに加え、ニュース、SNSなどの自然言語データをAIで解析し、大幅に下落する可能性のある銘柄を探り出すという新機能。AIがポートフォリオを自動的に入れ替えることで、ポートフォリオ全体で損失が発生するリスクを抑制できるという。
THEO+ docomoで資産を運用した場合、毎月末時点の残高1万円につきdポイントが1.5ポイント付く。my daizとも連携するという。
「dカード」「dカードゴールド」の保有者については、「日々の買い物のお釣りを貯金するような感覚で資産運用ができる」(吉澤社長)「おつり」積み立ても利用できる。
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