2018年のモバイル業界を振り返る(6月編):iOS対応で「+メッセージ」は普及するか/AIカメラの行き着く先Mobile Mobthly Top10

» 2018年12月24日 12時50分 公開
[井上翔ITmedia]

 2018年も残すところあとわずか。そこで、ITmedia Mobileの月間アクセスランキングを集計しつつ、1年を振り返ってみようと思います。

 今回は6月のランキングを見てみましょう。

 6月というと、夏モデルが順次発売する頃合いで、大手キャリア(やその親会社)が定時株主総会を実施する時期です。去年(2017年)はその

 ランキングの1位は「Pokemon GO(ポケモンGO)」をプレイしなくなったという著者のコラムです。

 私も日本でのサービスリリースからしばらくは「重課金勢」といっていいほどやりこんでいましたが、コラムの著者と同じくすきま時間でのプレイが難しい要素が追加されてから驚くほどに「冷めて」しまいました。モンスターの追加など、興味を引く要素も新たに搭載されているものの、「プレイを強いられる」感は払拭(ふっしょく)されておらず、プレイ再開には至っていません。

 ゲームバランスって、難しいですね……。

久々に起動 つい先ほど、久々に起動したPokemon GO。いきなりウィロー博士から話しかけられた

 3位6位は、iOS版が登場した「+メッセージ」に関する記事です。

 +メッセージの記事は、サービスの発表された4月のランキングでもトップ10入りしていましたが、iPhoneやiPadでも使えるようになったことから再び注目を集めたようです。

 iOS版は各キャリア共通のアプリを用いていること、OSの仕様からSMS(ショートメッセージ)の送受信機能を備えていないこと以外はAndroid版と同様に使うことができます。特に各キャリア共通で同じアプリという点はメリットが大きく、利用できるキャリア同士をMNPで乗り換えてもアプリを継続利用できます(ただし、ユーザー情報を引き継ぐ場合はAndroid版と同様の手続きが必要です)。

 4月の振り返りでも触れた通り、+メッセージ(や、そのベースとなったRCS)はB2Cサービスこそ“本命”視されています。繰り返しではありますが、2019年の動向に注目です。

+メッセージ Android(右)に加えてiPhone(左)でも利用できるようになった+メッセージ

 5位には、ファーウェイ製のNTTドコモ向けスマートフォン「HUAWEI P20 Pro HW-01K」のカメラレビューがランクインしました。

 HW-01Kは3月にグローバル発表された「HUAWEI P20 Pro」の日本版で、Huaweiのフラグシップスマホとしては初めてキャリア向けに投入されたモデル。国外モデルでは非対応である「おサイフケータイ」にも対応した意欲策です。

 P20 Proのアウトカメラはトリプル構成で、「Kirin 970」プロセッサを活用したAIカメラ機能が魅力です。「防水でおサイフケータイ載ったらHuaweiのフラグシップスマホ買う」宣言をしていた私も、ドコモオンラインショップで購入しました

 確かに、HW-01KのAI機能を使って撮影した画像「キレイ」なのですが、「写真か?」と聞かれた場合は“真”かどうかは微妙であると答えています。個人的にはAI機能を切って撮影した画像の方が写“真”と思えます(もちろん十分に高画質です)。それを踏まえてかどうかは分かりませんが、10月にグローバル発表された「HUAWEI Mate 20 Pro」はデフォルトでAI撮影機能がオフとなっています。

 複数カメラにAIを組み合わせた画質向上競争はどうなるのでしょうか。そういう意味でも2019年は注目すべきことがたくさんあります。

HW-01K HUAWEI P20 Pro HW-01K。AIのオン・オフを問わずキレイな写真が撮れる

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