FirefoxやSleipnirなどのWindows用Webブラウザは、(Internet Explorerはさておき)拡張プラグインによって、かなり自由に機能を追加できるのが特徴の1つだ。いままさに、自分好みに組み上げたブラウザでこの記事を読んでいる読者もいることだろう。
そういうユーザーにとって、「Macに転向したらブラウザをカスタマイズする面白さは味わえなさそうだなあ」という不安があるかもしれない(もちろん、MacでもFirefoxを使うという手はあるが)。Mac標準ブラウザのSafariには同様の機能が用意されていないのだ。
しかし安心してほしい。確かにSafariは、標準で拡張プラグインに対応する機能を持ってはいないが、Safariにプラグイン機能を持たせるツールと、これを使って導入できる強力なプラグインが存在する。それが「SIMBL」と、「SafariStand」をはじめとするプラグインだ。
というわけで、SafariほかCocoaアプリケーションにプラグイン機能を加えてくれるツール「SIMBL」をさっそくインストールしよう。インストールを終えたら、プラグインを入れるための場所として「Plugins」フォルダを用意しておく。
これでSIMBL対応プラグインを導入する準備は整った。それではまずはじめに、Safari用SIMBLプラグインの代表「SafariStand」を使ってみよう。Safari用プラグインはほかにもあるが、こいつは「SafariStandを入れなきゃはじまんねー」というほどの定番なのだ。
SafariStandが提供してくれる便利機能は多岐に渡るので、そのすべては紹介しきれない。ここではその中からいくつかだけをピックアップする。
まずはコンテクストメニュー(いわゆる右クリックメニュー)の強化。「Clip Web Archive」と「Quick Serch」のメニューが追加される。前者はページの一部を切り取ってアーカイブ形式で保存する機能、後者はさまざまなサイトを利用しての検索機能だ。
また、派手なものとしては、開いているタブのページ内容をサムネイルで表示してくれる「Side bar」機能がある。そしてSafari単体では少し面倒な手順が必要だったYouTube動画ファイルのダウンロードも、SafariStandがあればCommandキー+クリックの簡単な操作で実行できるようになる。
いくつか目立つ機能を挙げてみたが、このほかにもまだまだ多くの便利機能を搭載している。SafariはSafariStandを得ることによって一気に多機能ブラウザへと進化するのだ。ぜひお試しを!
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