この連載のバックナンバーを眺めていて、ふと思った。とても基本的で大事なことを忘れていたのである。みんなの大好きなYouTubeや“アレな動画”のネタは真っ先に掲載しながら、MacとWindowsのあいだでファイルをやり取りする方法については、紹介していなかったではないか……。
両環境でのファイル共有はWindowsからMacへのスイッチ、あるいは両刀使いとしてやっていくためには必須のテクニックだ。いまさら感は漂うが、今回はその点をフォローしていこう。
まず最初に思いつき、そしてすぐに実行できるのは、USB接続の外部ストレージを使う方法だ。いちばん手軽なのはUSBメモリだろう。
USBストレージは普通「FAT32」という形式でフォーマットされており、これはWindowsでもMacでも読み書きできる。つまりUSBメモリをWindowsマシンに挿してファイルを書き込みそれをMacに挿せば、そのファイルを読み込めるのである。もちろん、逆も可能だ。
USBメモリに限らず、外付けHDDでもFAT32でフォーマットされていればWin/Macでの両用が可能だ。大容量で大量のファイルを一気に移動したい場合などはHDDのほうが有利だろう。
しかし、ファイルを移動するたびに、USBメモリなどをWindowsに挿したり抜いたり、Macに挿したり抜いたりするのはスマートではない。ファイルをやり取りする頻度が高い人ほどそう感じるだろう。それならばやはり、LANを使ってフォルダを共有しておくほうが便利だ。Mac OS XはWindows方式のフォルダ共有にも対応しているので、両環境のファイルをLAN経由でやり取りできる。
ただし最初の設定、特にMac側の設定手順は少しだけ面倒だ。ここではWindows側でのフォルダ共有設定は済んでいるものとして、Mac OS X 10.5でWin環境とフォルダ共有を行うための設定を画面で解説しておこう。
設定項目が2カ所に分散しているので分かりにくいのだが、以上の操作でMac側の設定は完了した(Mac OS X 10.4以前だと設定方法がまた異なるのだが……)。
これでWindowsマシンが起動してネットワークにつながっていれば、Mac側のFinderのサイドバー(ウィンドウ左側のリスト)にそのWindowsマシンの名前が表示されるはずだ。あとはそれをクリックして接続すれば、Windows側で設定されている共有フォルダにMac側からアクセスできるようになる。今後はそのフォルダを利用してファイルをやり取りしよう。ちなみに、Mac側のアイコンがLeopardの星空なのに、Windows側のアイコンがブルースクリーン なんだかシンプルだが、あまり気にしないようにしよう(コマンドキー+Iを押して確かめたりしないように)。
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