アスペクト比16:9の16.4型ワイド液晶を搭載した「VAIO type F」シリーズは、夏と同じく3モデルが店頭向けにラインアップされる。このうち最下位の「VGN-FW30B」は継続投入され、上位機種の「VGN-FW71DB/W」と「VGN-FW51B/W」がモデルチェンジしている。実売価格はVGN-FW71DB/Wが23万円前後、VGN-FW51B/Wが21万円前後になる見込み。
秋冬モデルの主な変更点は3つ。1つはソニーが「x.v.Color」と呼ぶ、色空間の国際規格xvYCC(IEC61966-2-4)への対応だ。x.v.Colorについてはこちらのインタビュー記事が詳しいが、VAIO type Fの秋冬モデルではx.v.Color対応の広色域液晶パネルを採用し、“自然界の色をあざやかに再現できる”ようになった。ちなみに、x.v.Colorに対応したVAIO製品では「VAIO type R」と「VAIO type A」がある。
2つめは上位2機種に搭載されるBlu-ray Discドライブの書き込み速度(BD-R 1層)が従来の2倍速から4倍速に向上した点。3つめはHDD容量で、最上位のVGN-FW71DB/Wが250Gバイトから320Gバイトへ、ミドルレンジのVGN-FW51B/Wが200Gバイトから250Gバイトへ増加している。このほか、細かいところでは別売のバッテリーパックLを使用した駆動時間が約4.5時間から約5時間(VGN-FW71DB/W)/約5.5時間(VGN-FW51B/W)に延びた。
そのほかの基本スペックはCentrino 2世代の従来モデルをほぼ踏襲しており、CPUがCore 2 Duo P8400(2.26GHz)、メモリが2Gバイト、グラフィックス機能としてATI Mobility Radeon HD 3470を搭載し、IEEE802.11a/b/g/n(ドラフト2.0準拠)対応の無線LAN機能とBluetooth 2.0+EDRを標準装備する。なお、VGN-FW71DB/WとVGN-FW51B/Wは、地デジチューナーの有無でを差別化されている。
一方、直販専用のVAIOオーナーメードモデルには、ATI Mobility Radeon HD 3650(512Mバイト)などのさらにハイスペックなCTOメニューが数多く用意された。特に「VGN-FW91」の型番がつく最上位モデルには、1920×1080ドット表示に対応したフルHD液晶や500GB容量のHDD(4200rpm)、限定カラーのチタングレーが選択肢に並んでいる。
VAIO type F店頭モデルの概要(その1) | ||||||||
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シリーズ名 | モデル名 | タイプ | 従来比較 | CPU | メモリ | HDD | OS | 実売価格 |
VAIO type F | VGN-FW71DB/W | 2スピンドル | マイナーチェンジ | Core 2 Duo P8400(2.26GHz) | 2048MB | 320GB | Home Premium(SP1) | 23万円前後 |
VGN-FW51B/W | 2スピンドル | マイナーチェンジ | Core 2 Duo P8400(2.26GHz) | 2048MB | 250GB | Home Premium(SP1) | 21万円前後 | |
VGN-FW30B | 2スピンドル | 継続 | Core 2 Duo P8400(2.26GHz) | 2048MB | 200GB | Home Premium(SP1) | 18万円前後 | |
VAIO type F店頭モデルの概要(その2) | ||||||||
シリーズ名 | モデル名 | 液晶 | 解像度 | チップセット | 光学ドライブ | GPU | TV機能 | 重量 |
VAIO type F | VGN-FW71DB/W | 16.4型ワイド | 1600×900 | Intel PM45 | BD-R/RE対応Blu-ray Disc | Mobility Radeon HD 3470 | 地デジ×2 | 約3.1キロ |
VGN-FW51B/W | 16.4型ワイド | 1600×900 | Intel PM45 | BD-R/RE対応Blu-ray Disc | Mobility Radeon HD 3470 | − | 約3キロ | |
VGN-FW30B | 16.4型ワイド | 1600×900 | Intel PM45 | DVDスーパーマルチ | Mobility Radeon HD 3470 | − | 約3キロ | |
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