世界最小最軽量のBlu-ray Discドライブ内蔵モバイルノート――「VAIO type T」2008年PC秋冬モデル

» 2008年09月30日 12時00分 公開
[ITmedia]

8ビットパネルを採用したクリアソリッド液晶を搭載

フルモデルチェンジした「VAIO type T(TTシリーズ)」

 VAIOのモバイルPCとして、先進の技術を集めた「VAIO type T」がフルモデルチェンジを果たした。Centrino 2プラットフォームの採用で基本性能を高めつつ、Blu-ray Discドライブの内蔵やHDMI端子の実装、ノイズキャンセリング機能の搭載と新機能がめじろ押しの製品だ。店頭モデルのラインアップは、メモリやHDD容量、光学ドライブの違いで2モデルと従来機の倍になった。発売は10月4日の予定だ。

 最大の特徴は、279(幅)×199.8(奥行き)×23.5〜30.7(高さ)ミリと、これまでとほぼ同じ(277×198.4×22.5〜29.8ミリ)ボディサイズを維持しながら、Blu-ray Discドライブを実装したことだ。あわせて11.1型ワイド液晶ディスプレイも、画面解像度こそ1366×768ドットのままだが、新しい白色LEDを採用することでNTSC比100%の色再現領域を実現したクリアソリッド液晶に生まれ変わった。1677万色表示を実現する8ビットパネルを採用することで、Blu-ray DiscをはじめとしたHDコンテンツも階調豊かな映像で楽しむことが可能だ。液晶ディスプレイ表面にハードコーティング処理を施して、細かいキズがつきにくくしているのも心強い。自社製のサウンドチップ「SoundReality」を備え、さらにノイズキャンセリング機能を実装して対応ヘッドフォンが付属するなど、サウンド面の向上も見逃せない。ワンセグ機能も従来どおり実装済みだ。

世界最小最軽量のBlu-ray Discドライブ搭載PCが新type Tだ(写真=左)。搭載するVGN-TT70Bの重量は約1.31キロとなる。BD-R/REの書き込みは1層が2倍速、2層が等速だ。口径13.5ミリのノイズキャンセリングヘッドフォンが付属する(写真=中央)。オプションの新ドッキングステーション「VGP-PRTT1」はDVI-D端子が追加された(写真=右)。実売価格は2万円前後の見込みだ

 「VAIOエナジーセーブテクノロジー」と呼ばれる省電力設計も特徴で、照度センサの内蔵やバッテリーのセル劣化を防ぎながら急速充電を行う「インテリジェントチャージ」の実装も見どころだが、ACアダプタのサイズは夏モデルに比べて二回りほど大きくなっている。

 初代VAIOノート「PCG-505」シリーズから受け継ぐシリンダーデザインを継承しながら、ボディデザインはこれまでの直線基調から丸みを帯びたものに変わり、液晶ヒンジ部からパームレストまで一体成型となった。加えて液晶ディスプレイ天面のカーボンファイバ層を1層増やしたり、底面のカーボン素材を3辺折りにしたりして剛性を高めている。

店頭モデルのシルキーブラック。アイソレーションキーボードは健在だ

従来機に付属していたACアダプタと新モデルの比較。急速充電機能を備えたため、サイズはかなり大きくなってしまった。新ACアダプタのサイズは45.7(幅)×106(奥行き)×28(高さ)ミリ、重量はケーブル込みで約270グラムある

直販では256GバイトSSD+Blu-ray Discドライブも選択可能

 システムはIntel GS45 Expressチップセットを中心に、CPUはCore 2 Duo SU9300(1.2GHz)、メモリはPC3-6400対応となり、FSBも533MHzから800MHzに引き上げられた。メモリスロットが2基に増え、標準でデュアルチャネル対応となったほか、1.8インチHDDの回転数も4200rpmから5400rpmとなり、容量も160Gバイト/120Gバイトに増えている。細かいところでは、FAXモデム機能は省かれてBluetoothがVer.2.1+EDRにバージョンアップした。 バッテリー駆動時間は標準の6セルで約10時間、大容量で約15時間となっており、充電時間はそれぞれ約3.5時間、約5時間(急速充電時)だ。OSは両モデルともWindows Vista Home Premium(SP1)で、オフィススイートのOffice Personal 2007(SP1)が付属する。

 上位モデルのVGN-TT70Bは4Gバイトのメモリに160GバイトのHDD、Blu-ray Discドライブを搭載して実売30万円前後、下位モデルのVGN-TT50Bは3Gバイトのメモリ(2Gバイト+1Gバイト)に120GバイトのHDD、DVDスーパーマルチドライブという構成で実売価格は約24万円前後の見込みだ。重量はVGN-TT70Bが約1.31キロ、VGN-TT50Bが約1.27キロとなる。

 そのほか、直販のソニースタイルで購入できるVAIOオーナーメードモデルでは、256GバイトのSSD(128GバイトSSD×2のRAID 0構成)やSSD+Blu-ray Discドライブ、SSD+2.5インチHDDなどの組み合わせが選択可能だ。カラーバリエーションはプレミアムブラック、バーガンディーレッド、グレースゴールド、シルキーブラックで、柄バリエーションではロイヤルオーナメント、フレグラントフラワー、ノーブルテキスタイルがラインアップされている。また、本機をサービスセンターに持ち込むことで、SSD容量のアップグレードが行える(2.5インチHDDモデルは除く)サービスが新たに提供される(店頭販売モデルおよびVAIOオーナーメードモデルが対象)。

左から直販限定カラーとなるバーガンディーレッド、シルキーブラック、グレースゴールド


こちらもVAIOオーナーメードモデルでのみ選べるプレミアムデザインで、左からロイヤルオーナメント、フレグラントフラワー、ノーブルテキスタイル

VAIO type T店頭モデルの概要(その1)
シリーズ名 モデル名 タイプ 従来比較 CPU メモリ HDD OS 実売
VAIO type T VGN-TT70B 2スピンドル フルモデルチェンジ Core 2 Duo SU9300(1.2GHz) 4096MB 160GB Home Premium(SP1) 30万円前後
VGN-TT50B 2スピンドル フルモデルチェンジ Core 2 Duo SU9300(1.2GHz) 3072MB 120GB Home Premium(SP1) 24万円前後
VAIO type T店頭モデルの概要(その2)
シリーズ名 モデル名 液晶 解像度 チップセット 光学ドライブ GPU TV機能 重量
VAIO type T VGN-TT70B 11.1型ワイド 1366×768 Intel GS45 Blu-ray チップセット内蔵 ワンセグ 約1.31キロ
VGN-TT50B 11.1型ワイド 1366×768 Intel GS45 2層対応DVDスーパーマルチ チップセット内蔵 ワンセグ 約1.27キロ

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