NECは7月1日、サーバボードと専用端末の組み合わせにより、どこからでも自宅のPCを利用できるネットワークソリューション「Lui」シリーズに新モデルを追加した。
今回発表されたのは、「LaVie Light Luiモデル」と、PCリモーターサーバボード2種類。LaVie Light Luiモデルは、同社のNetbook「LaVie Light BL300/TA」をベースにPCリモーターソフトウェアを組み込んだもので、従来のシンクライアント端末「Lui RN」「Lui RP」がスタンドアロンで動作しなかったのに対し、LaVie Light LuiモデルではWindows XP Home Edition(SP3)搭載のNetbookとしても利用できるのが特徴だ。
このため、インターネットにつながる環境ではLaVie Light Luiモデルで自宅の高性能サーバPCを操作し、回線がつながらない状況下ではスタンドアロンで作業を行ったり、クライアント側とサーバ側の両方のアプリケーションを同時に実行してタスクの負荷(動画編集はサーバ側/Web閲覧はクライアント側など)によってPCを使い分けるといったことが可能になった。
LaVie Light LuiモデルのスペックはLaVie Light BL300/TAとほぼ同じで、基本システムにAtom N280(1.66GHz)とIntel 945GSE Expressチップセットの組み合わせを採用し、メモリとHDD容量はそれぞれ1Gバイト/160Gバイト、ネットワーク機能としてIEEE802.11b/g/n(nはドラフト2.0)対応の無線LANと有線LAN、Bluetooth 2.1+EDRを備える。BL300/TAと異なるのは、標準バッテリーが大容量タイプになっている点で、駆動時間が約8.5時間と長いぶん、バッテリーが背面側に張り出し、重量は約1.32キロと重くなっている。カラーリングはアーバンメタルシルバーの1色のみだ。実売予想価格は6万8000円前後。7月9日より発売する。
LaVieLight Luiモデルのデモ (表示されない場合はこちらから) |
このほか、リモートスクリーンエンジン(画面圧縮専用SLI)を搭載するPCリモーターサーバボードが単体で購入できるようになり、同カードを自宅のデスクトップPCに組み込みPCリモーターと併用することで、手軽にLuiを実現できるようになった。標準ボードサイズの「LU-AC-RB003」とロープロファイルの「LU-AC-RB004」がラインアップされている。価格はともに4万円前後になる見込み。また、従来のPCリモータ−「Lui RN」向けに、UQ WiMAXに対応するソフトウェアの無償提供も行われる。
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