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» 2009年10月19日 16時45分 UPDATE

その質感がたまらない:薄型アルミボディが魅力の“ちょい上”CULVノート――「UX30」を攻略する (1/2)

ハイコストパフォーマンスのCULVノートが多数登場しているが、デザインにもこだわりたいというユーザーは少なくないはず。ASUS「UX30」なら、そんな願いに応えてくれるかも……。

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

アルミ天板を採用したスタイリッシュなスリムボディ

tm_0910_ux30_01.jpg ASUS「UX30」

 ASUSTeK Computer(ASUS)から登場した「UX30」は、インテルのCULV(Comsumer Ultra Low Voltage=コンシューマー向け超低電圧)版CPUを搭載した薄型軽量ノートPCだ。13.3型ワイド液晶ディスプレイを採用したボディは、最厚部19.6ミリ、最薄部6.8ミリという薄型で、CULV版CPUの低消費電力・低発熱を生かしたモバイルノートPCとなっている。

 ボディのフットプリントは、A4ジャストサイズより少し幅がある328(幅)×222(奥行き)ミリで、厚さは前述の通り6.8〜19.6ミリだ。この数値はMacBook Airのスペックに近いが、Airと違いボディの絞り込みは緩やかで、フラットに近い。ボディの端だけを大きく絞って薄くしているので、6.8ミリという数値ほどのインパクトは感じないだろう。それでも十分スリムには違いなく、重量も約1.4キロとモバイル用途に十分対応できる薄型軽量のスタイルとなっている。標準で付属するACアダプタについても、実測のサイズが35(幅)×86(奥行き)×26(高さ)ミリ、重量が200グラムとコンパクトにまとまっており、スリムボディの本体と一緒に携帯しやすい。

 最近のASUS製ノートPCに共通して見られるボディデザインへのこだわりはUX30でも健在だ。天板にはシルバーのアルミニウム素材を使用し、金属の質感を生かしたヘアライン加工を施している。液晶ディスプレイにはLEDバックライトを採用し、薄さを強調した。側面の端子類はDC入力以外をすべてカバー内に収め、底面もシンプルにすっきりとまとめている。

 また、ゆるやかな曲面に仕上げつつ、指紋が付きにくいマットな塗装を用いたキーボードベゼル、ドットパターンで手触りがいいパームレスト部分など、色と形に加えて素材の質感でもコントラストを付けた凝った意匠となっている。

 その一方で、デザインを優先したためかバッテリーの着脱ができない点は残念だ。また、メモリモジュールやHDDなどにすぐアクセスできるような小さなカバーやベイなども用意されていない。

tm_0910_ux30_02.jpgtm_0910_ux30_03.jpgtm_0910_ux30_04.jpg シルバーとブラックで塗り分けられたボディはなかなかの高級感だ(写真=左)。天板には細かなヘアライン加工が施されている(写真=中央)。ACアダプタはボディサイズの割にコンパクトで持ち運びには苦労しない(写真=右)。バッテリーは、薄型のリチウムポリマーバッテリーを本体に内蔵しており、ユーザーが着脱することはできない

Core 2 Duo SU9400を筆頭に、CULVノートでは高めのスペック

tm_0910_ux30_05.jpg CPU-Z 1.52.2で見たCPU情報。CPUはCore 2 Duo SU9400(1.4GHz、2次キャッシュ3Mバイト)を採用。現行のCULV版CPUとしてはCore 2 Duo SU9600(1.6GHz、2次キャッシュ3Mバイト)に次いで高速なモデルで、TDPは10ワットだ

 基本スペックについては、プリインストールOSに32ビット版のWindows Vista Home Premium(SP1)を採用する。Windows 7優待アップグレードキャンペーンの対象製品となっており、2010年1月31日までに購入すれば、Windows 7 Home Premiumアップグレード版を2800円(手数料込み)で入手可能だ。

 CPUには超低電圧版のCore 2 Duo SU9400(1.4GHz、2次キャッシュ3Mバイト)、チップセットにはIntel GS45 Express+ICH9MEを採用している。GS45が内蔵するグラフィックスコアのIntel GMA 4500MHDはHD動画の再生支援機能を備えており、AVCHDムービーやBlu-ray Discタイトルを少ないCPU負荷でスムースに再生できる。

 メインメモリはPC2-6400に対応し、標準で3Gバイト(オンボード1Gバイト+2Gバイト)を搭載する。中途半端な容量に感じるかもしれないが、32ビット版のWindowsでは4Gバイト以上のメインメモリを搭載しても実際に利用できるのは3Gバイト程度に制限されるため、32ビット版Windowsでの利用を前提にこのような仕様としたのだろう。データストレージは2.5インチのHDD(回転速度5400rpm)を採用し、容量は320Gバイトと余裕がある。光学ドライブは内蔵しない1スピンドル構成だ。

 通信機能はIEEE802.11b/g/n(nはドラフト2.0準拠)の無線LAN、1000BASE-Tの有線LAN、Bluetooth 2.1+EDRと充実している。本体装備の端子類は、前面にSDメモリーカード(SDHC対応)スロットを備えるほか、左右の側面には3基のUSB 2.0、有線LAN、HDMI出力、ミニ端子のアナログRGB出力(変換アダプタ付属)、ヘッドフォンなどがある。

tm_0910_ux30_06.jpgtm_0910_ux30_07.jpg 前面にSDHC対応のSDメモリーカードスロットとステレオスピーカーを装備(写真=左)。SDメモリーカードスロットにはダミーカードが装着されている。背面にインタフェース類は用意されない(写真=右)

tm_0910_ux30_08.jpgtm_0910_ux30_09.jpg 左側面にはACアダプタ接続用のDC入力、通風口、ミニ端子のアナログRGB出力、HDMI出力、有線LAN、USB 2.0が並ぶ(写真=左)。右側面にはヘッドフォン出力と2基のUSB 2.0を配置(写真=右)。DC入力以外の端子にはカバーが設けられており、未使用時における防じん性や外観の美しさに配慮している

 前述したように左右の端子類はすべてカバー内に収められている。外観がすっきり見えるほか、ホコリがたまるのを防げるなどのメリットがある半面、カバーを開く手間がかかるので一長一短といえる。また、ボディの薄さを確保するためだろうが、アナログRGB出力が付属の変換アダプタ経由でないと使えない点も気になった。

 なお、キーボードの左奥にはワンタッチボタンが設けられている。このボタンをWindows起動中に押すと電力管理機能「Power4Gear」のモード切り替えが行えるが、電源オフ時に押すと「Express Gate」が起動する。Express GateとはLinuxベースのインスタント機能で、Windowsを起動することなく、WebブラウズやSkypeなどが楽しめる。起動時間は8秒前後と短いので、急いでWebサイトの情報を確認したい場合などに役立つだろう。

tm_0910_ux30_10.jpgtm_0910_ux30_11.jpgtm_0910_ux30_12.jpg 左側面にあるミニ端子のアナログRGB出力は、付属の変換アダプタを接続して使う(写真=左)。ASUSのノートPCでおなじみのインスタント機能「Express Gate」は、UX30にも搭載されている(写真=中央)。底面のネジを一通り取り外すと、トップカバーがキーボードごと分離でき、メモリスロットやHDDにアクセスできる(写真=右)。ただし、ユーザーによる分解やパーツの換装はメーカー保証対象外の行為となるので、十分注意してほしい

tm_0910_ux30_13.jpgtm_0910_ux30_14.jpgtm_0910_ux30_15.jpg UX30のデバイスマネージャの画面。HDDはシーゲイトの2.5インチSerial ATAドライブ「ST9320325AS」だった

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