グローバルのブランド統一はユーザーのメリットに──富士通2010年夏モデル製品発表会2010年PC夏モデル(1/2 ページ)

» 2010年06月09日 20時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]

ブランド統一ですばやいサービスを提供する

 富士通の2010年夏モデルが6月9日に発表された。同日に行われた同社新製品発表会では、ブランドをグローバルで統一した理由と夏モデルのメイントピック、そして、新たに変わった新CMキャラクターが紹介された。


 富士通 執行役員常務の大谷信雄氏からは、富士通のPC事業におけるグローバル戦略について説明があり、今回の日本向けモデルのブランドが、「LIFEBOOK」と「ESPRIMO」に統一されることで、保守部品やフィードバック、サポート情報をグローバルで共有でき、世界のどこでも均質ですばやい対応が可能になると、ユーザーが得られるメリットをアピールした。

これまで、欧州、日本、アジア太平洋、北米で分かれていたブランドを全世界で統一し(写真=左)、充実したサポートをより速く提供できるとしている(写真=右)

 続いて登場した同社執行役員の齋藤邦彰氏は、2010年夏モデルの特徴を紹介した。齋藤氏によると、夏モデルで訴求する「デキルが、ココに。」は、ユーザー一人一人が持つ「やりたいこと」や「望むこと」、「想像すること」を富士通のPCで、「できること」に変えるという期待がこめられているという。

富士通はFMVシリーズに「わくわく感」「ユーザーを中心に」「安心して使える」「環境にやさしい」といった価値をもたせる(写真=左)。FMVの新しいキャッチフレーズ「デキルが、ココに。」は、ユーザーのやりたいと思うことをFMVで実現する思いを表現する(写真=右)

ただ見るだけじゃない、富士通の「立体視」対応

 富士通が夏モデルでユーザーに提案する「できること」の1つが、「3D体験」だ。齋藤氏は、富士通のPCがこれまで「リアリティの追求」を積極的に取り組んできた経緯を紹介したうえで、リアリティの追求はこれから2Dから3D(=立体視表示)に向かうと述べた。夏モデルで液晶一体型PC「FMV ESPRIMO FH」が登場したように、発表会でも立体視対応が強くアピールされた。

 齋藤氏は、FMV ESPRIMO FHでユーザーに提供する立体視体験として、立体視対応コンテンツの再生以外に、2D映像を立体視映像に変換して楽しむことや、液晶ディスプレイ上部に内蔵した2台のWebカメラを使ったオリジナル立体視映像の作成を挙げている。

 FMV ESPRIMO FHで採用する立体視技術はIntel HD Graphicsを利用した偏光方式で、付属する立体視メガネは電池不要で軽く、ユーザーに負担をかけることなく立体視映像を楽しんでもらえることを齋藤氏はFMV ESPRIMO FHのメリットとして紹介した。

富士通がFMV ESPRIMO FHでユーザーに提案する立体視の楽しみは「見る」(写真=左)、「変える」(写真=中央)、そして、「作る」(写真=左)だ。

 立体視以外でも、富士通がこれまでも取り組んできたデジタル放送対応機能について紹介された。齋藤氏は、PCのデジタル放送利用について、ユーザー調査の結果から、画質は8割を超えるユーザーが満足しているものの、録画機能については、高画質による長時間録画の希望や録画中にほかの番組が見れないなどの不満があることを取り上げ、これらの不満に対応するべく、FMV ESPRIMO FHでは、専用のハードウェアエンジン「Dixel HD エンジン2」によって高画質のまま長時間録画か可能になったことをアピールした。

 さらに、PCから離れた場所で映画を楽しんでいたりキッチンで手がぬれた状態でも、ユーザーの手の動きを搭載したWebカメラで認識してPCの操作ができる「ジェスチャーコントロール機能」も紹介された。

FMV ESPRIMO FHでは、デジタル放送の高画質長時間録画に対応する専用エンジン「Dixel HD エンジン2」の実装や(写真=左)、手の動きで離れた場所からPCを操作する「ジェスチャーコントロール機能」(写真=右)もアピールされた

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