省電力なAVマシンを組もうぜ――春から始めるPC自作ライフ(インテル編)ショップのダメ出し!(2/3 ページ)

» 2011年03月31日 15時00分 公開
[吉川慧(ぜせ),ITmedia]

リビングに置くならPCケースは横置きタイプがオススメ!

 今回もまっ先にダメ出しをされたのは、PCケースと電源だった。前回すすめられた「KUROKO」を選んだのだが、シルバーストーンの「SST-GD05B」にチェンジ。樋熊氏は「確かにケースを選ぶ際は扱いやすさやメンテナンス性を考慮する必要があります。ただ、今回はAV機能も含むので、リビングに置くことも想定しています。タワータイプのケースは、AVラックや机に置くにはスペース的にもじゃまになりやすいですし、見栄えの点からも、横置きタイプのケースがいいでしょう。昔は扱いにくいものが多かったのですが、今は内部のスペースがしっかりと確保されているケースや、大型のファンを搭載し、空調も考慮されているモデルが多数でています」と話す。

 電源効率や品質を考え選んだ80PLUS GORD認証の電源「PRO87+500W」は、5000円近く安いサイズの「GOURIKI3-500A」に変更された。これついて「電源はいいものにこしたことはありません。ただ、予算とPC全体の構成との兼ね合いも重要です。PRO87+500Wは、予算が潤沢にあり、かつ長時間高負荷でPCを使うようなゲームマシンには向いていますが、今回のように予算が決まっていて、パフォーマンスをあまり必要としないAVマシンであれば前回同様、7000円前後のものを購入すれば大丈夫です」とコメント。

シルバーストーン「SST-GD05B」(写真=左)。ケース内部。作業スペースも広く、扱いやすい。また120ミリの静音ファンを3基備え、空調も考慮されている(写真=中央)。サイズ「GOURIKI3-500A」。コストパフォーマンスを考え、7000円前後の80PLUS BRONZE認証電源に変更(写真=右)

用途が決まっていれば最小限の機能で――パーツ選びのコツ

BIOSTAR「H61MH」。H67マザーの廉価版となり、SATA 3.0やUSB 3.0に非対応となっている。H61マザーの中では別個ブリッジチップを搭載し、前述のインタフェースに対応したモデルもある

 マザーボードはH67マザーの「B3 H67M」から、H61チップセットを搭載したBIOSTARの「H61MH」に変わった。「H61マザーはH67マザーの廉価版で、両方ともCPUのグラフィックス機能は使えますが、H61マザーはSATA 3.0およびUSB 3.0にネイティブで対応していません。拡張性などを考慮するならば高速インタフェースに対応しているほうがいいですが、今回のように用途がはっきりとしているなら、機能を限定して予算を抑えるといいですね。浮いた分の予算を別のパーツに回せば自分の必要な機能の拡充もできますし」と語る。

 HDDや光学ドライブに関しても赤が入れられた。Blu-rayの読み出し専用機能のついたDVDスーパーマルチドライブのLITEON「iHES108-29」から同メーカーの「iHES104-06」にシフト。また、データ保存用のHDDもOSとのセット品から日立GSTの「0S03224」へ変わった。

 樋熊氏は「テレビ番組の録画データをBul-ray DiscやDVDなどの記録メディアに書き出さないなら、すべて読み込み専用のドライブを選択するのもいいでしょう。価格も1000円程度ですが安くなりますし少しでも無駄が省けます。録画データを保存するのにHDDを使うのもいいですが、容量だけでなく内部のデータを保存しているプラッタの回転数が可変するタイプもいいですね。必要に応じて内部のディスク速度が変わるので、静音性も高いですし、省電力です」と語る。

LITEON「iHES104-06」。Bul-ray Discを含め、CDやDVDも読み込み専用だ(写真=左)。日立GST「0S03224」。SATA 3.0対応で32Mバイトのキャッシュを搭載。容量だけでなく速度も期待できる(写真=右)

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