AMD Aシリーズに対応するSocket FM1を搭載したマザーボードはいち早く、先週半ばに登場している。「AMD A75」チップセットを搭載したマザーで、価格は7000円弱から1万5000円前後。複数のメーカーから合計13モデルが店頭に並んでおり、全体の在庫は潤沢だ。
AMD A75は、AMD AシリーズのFusion APUに対応し、チップセットレベルでSATA 3.0とUSB 3.0に対応しているのが特徴だ。今回発売を確認したのは、ギガバイトの4モデルとASRockの3モデル、ASUSTeKとBIOSTARの2モデル、MSIとECSの各1モデル。すべてATXサイズかmicro ATXサイズのマザーで、アナログRGBやDVI、HDMIなどの映像出力端子を備えていた。
取材した金曜日の時点は対応プロセッサの発売前だったこともあり、大きく売れたモデルはまだみられなかった。それでも、AMD Aシリーズの期待値から、ある程度のヒットを予想するショップは少なくないようだ。ソフマップ秋葉原本館は「1万円ちょっとでそこそこの拡張性が確保できるので、安価なマシンを組みたい人の定番になるかなと思います。まあ、プロセッサの人気次第ですね」と話していた。
なお、GPU内蔵CPUという構造から、インテルのSandy Bridgeの対抗的な位置づけになるのではといった声もあるが、PC DIY SHOP FreeTは「グラフィックス性能に大きな差があるので別ものになるんじゃないですかね。A75系はミドルレンジクラスのグラフィックスとそこそのCPUで組みたいという人に人気が出るのかなと思います。むしろヤバいのは、エントリークラスのグラフィックスカードじゃないですか」と予想していた。
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