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» 2012年07月03日 11時00分 UPDATE

この劇的な軽さ、まさに無双:な、何だこの軽さはっ! 13.3型で875グラムの“超”軽量Ultrabook──「LaVie Z」徹底チェック (1/6)

この軽さはまさに無双! ええぃ、NECのUltrabookは化け物か。インテルのイベントなどでチラ見せされてきたウワサの超軽量Ultrabookがついにベールを脱いだ。早速、その実力を徹底検証する。【バッテリー容量記述を追加】

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

A4クリアファイルサイズ、13.3型で875グラムの世界最軽量Ultrabook

photo NEC「LaVie Z(LZ750/HS)」。2012年8月中旬発売予定、価格は16万5000円前後、標準モデルのLZ550/HSは13万5000円前後となる

 インテルのUltrabookイベントなどでチラ見せされてきた、あのウワサの超軽量Ultrabookがついに登場。NECより「LaVie Z」が正式発表された。

 LaVie Zは、今回の正式発表前に搭載CPUや13.3型ワイドのディスプレイサイズと解像度999グラム以下といった仕様が小出しに明かされてきたのだが、本体サイズ、重量、バッテリー動作時間といった詳細も改めて公開となった。

 本体サイズは313(幅)×209(奥行き)×14.9(厚さ)ミリ、そして、これまでかたくなにヒミツにされてきた重量は、なんと「約875グラム」であった。確かに予告値の999グラム以下だが、その数値を大幅に下回る800グラム台のスペシャルな値に到達していたのだ。これにはかなり驚いた。

 ノートPCのスペックに詳しいユーザーならば、このボディサイズ、そして重量だけでも相当な衝撃を受けているはずだ。何しろUltrabookを含めた最近の薄型軽量ノートPCは、13型クラスで1.3〜1.4キロほど。やや小型の11.6型クラスでも1キロ前後といったところ。さらに厚さも16〜17ミリほどが多くを占めている。Ultrabookではないが薄型で知られるアップルのMacBook Airも、13.3型モデルで1.35キロ、11.6型モデルは1.08キロで、最厚部は17ミリある。こちら、NECが「世界最軽量のUltrabook」とうたう通り、近年の13型クラス薄型軽量ノートPCとしてはダントツで薄型+軽量なのである。

photophoto 試作評価機は公称スペックより軽量な861グラム、ACアダプタ込みでも同等サイズのUltrabook他モデルと同等以下の1163グラムだった

 LaVie Zは、Core i7-3517U(1.9GHz/最大3.0GHz)+256GバイトSSD仕様の「LZ750/HS」と、Core i5-3317U(1.7GHz/最大2.6GHz)+128GバイトSSD仕様の「LZ550/HS」の計2つの店頭モデルを用意するが、今回は上位 PC-LZ750HSの試作評価機で実パフォーマンスをチェックしよう。

 ともあれ、ここまで薄くて軽いと「他の部分に落とし穴があるのではないか」「使い勝手は犠牲になっていないのか」と気になるだろう。そのあたりも含めてじっくりと検証していく。

 ※今回の評価は最終仕様決定前の試作機で行っております。ハードウェアおよびソフトウェアの仕様・機能・パフォーマンスは、製品版と一部異なる可能性があります

超低電圧版のIvy Bridge/ChiefRiverシステムを採用

 基本システムには、Ivy Bridge(開発コードネーム)こと第3世代Core iシリーズの超低電圧版を中心としたノート向けのChiefRiver(同)プラットフォームを採用する。

 第3世代Core iシリーズは、3Dトランジスタを導入した22ナノメートルプロセスルールで製造されており、第2世代Core iシリーズ(開発コードネーム:Sandy Bridge)と比べると、高性能かつ低消費電力で、CPU内蔵GPUコアのグラフィックス性能も向上している。

 評価機とした上位モデル LZ750/HSはCore i7-3517Uを搭載する。デュアルコア/4スレッドの同時処理を可能とするCPUで、動作クロックは1.9GHz、Intel Turbo Boost 2.0により高負荷時は最大3.0GHz(2コアアクティブ時2.8GHz)で動作する。TDPは17ワットだ。

photophotophoto LZ750/HSはCore i7-3517Uを実装する。第3世代Core iシリーズのTDP17Wの超低電圧版モデルで、デュアルコアでHyper-Threadingに対応しており、4スレッドの同時実行が可能。Turbo Boost 2.0により、2コアアクティブ時に最大2.8GHz、最大3.0GHzで動作する(画面ではブランドアイコンと名称はなぜかCore i5になっているが、こちらはCPU-Z側の不都合と思われる)。メモリは4GバイトのPC3-12800 SO-DIMM(DDR3-1600)をオンボードで搭載している。デュアルチャンネルアクセスには非対応で、シングルチャンネルアクセスとなっている

 チップセットにはIntel UM77 Express、グラフィックス機能はCPU統合のIntel HD Graphics 4000を利用する。メモリはPC3-12800 SDRAMをオンボードで4Gバイト搭載し、こちらは固定となる(増設は行えない)。また、デュアルチャネルアクセスには対応せず、メモリコントローラの最高性能は引き出せない仕様だが、こちらは徹底した軽量・薄型・高解像度ディスプレイといった仕様の実現のため、残念ながら妥協せざるを得なかった部分だ。もちろん4Gバイトあれば、OS操作や一般的なアプリケーションの体感速度にはほとんど影響がない部分ではある。

 データストレージは、Serial ATA対応のモジュール型SSDを採用し、容量は約256Gバイトとなる。評価機のSSDをデバイスマネージャで確認すると「MZMPC256HBGJ」というSamsung製のものを登載していた。こちら、mSATA(Serial ATA 6Gbps)対応SSDで、公称のシーケンシャルリード値は、256Gバイトモデルの場合で最大500Mバイト/秒、シーケンシャルライト値は最大260Mバイト/秒、同じく128Gバイトモデルはシーケンシャルライト最大255Mバイト/秒となっている。

photophotophoto デバイスマネージャ画面の一部。LZ750/HSの評価機はストレージはSamsung「MZMPC256HBGJ」という256GバイトSSDを実装していた。また、無線LANモジュールは5GHz帯にも対応するIEEE802.11a/b/g/n準拠のCentrino Advanced-N 6235となる

 通信機能は、IEEE802.11a/b/g/n準拠の無線LANとBluetooth v4.0+HSを標準装備する(有線LAN端子は搭載しない)。このほか右側面には、ヘッドフォン出力(3.5ミリステレオミニ)、USB 2.0×1(パワーオフ充電機能対応)、USB 3.0×1、HDMI出力を、左側面にはSDメモリーカードスロット(SDXC対応)を装備する。液晶ディスプレイ上部に有効92万画素のWebカメラ、底面にステレオスピーカー(1ワット+1ワット)を搭載している。

 OSは64ビット版Windows 7 HomePremium(SP1)、オフィススイートはWord/Excel/PowerPoint/OneNote/Outlookを包括したOffice Home and Business 2010(SP1)をプリインストールする。ちなみに、下位モデル PC-L550HSはCPUをCore i5-3317U(1.7GHz/最大2.6GHz)、SSD容量は約128Gバイトとした以外の仕様は共通だ。

photophoto 前面は電源/バッテリー動作、無線LAN、ストレージアクセスなど各種状況を示すインジケータを実装。後面はヒンジ機構のためインタフェースは備えない。ゴム足により若干傾斜が付いている
photophotophoto 左側面は、盗難防止(ケンジントン)ロックポート、排熱口、SDメモリーカードスロット(標準サイズ)、右側面はイヤフォン出力、USB 2.0、USB 3.0、HDMI出力、角形DC端子が備わる。USB 2.0は、PCの電源オフ時もUSB機器に給電できる「パワーオフUSB充電」に対応する


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