ダメ出ししてくれたのは、当連載でもT-ZONE時代から協力してもらっている森田健介氏。「この予算でこのコンセプトだと、SSDとHDDのセットでギリギリになりますね。グラフィックスカードもありますし……」とつぶやきつつ、構成表を眺めること1分。頭の中であらかたのダメ出しを完了してくれた。
まずはCPU。「Core i5-3450は後継の3470にほぼ置き換わっています。Ivy Bridgeの最廉価を狙うなら3470ということになりますが、値段差が1500円程度と小さいので、今回はその上の3570にしましょう」と、Core i5-3570にグレードアップすることになった。Core i5-3570は、標準クロックが3450より300MHz高い3.4GHzのクアッドコアCPUで、取材時の店頭価格は1万7980円だ。
メモリも値段差が少なく、主流が移っていることから、DDR3-1333タイプからDDR3-1600タイプに変更。「長く使うことを考えると、品質管理が徹底しているセンチュリーマイクロ製メモリを選ぶのは正解だと思います。多少高いといっても、DDR3メモリ自体の価格が下がっているので、トータル金額に与える影響は少ないですしね」と説明する。そこでヒートスプレッダ付きのDDR3-1600 4Gバイト×2枚セットの「CAK4GX2-D3U1600/ELP」に変更した。価格は6980円だ。
HDDはそのままで、光学ドライブは「何でもいいので安いものを」という理由から1980円のソニーオプティアーク製DVDマルチ「AD-7280S+S」に切り替えた。ここまでサクサク進んだが、SSDを前にして森田氏は少し考え込む。「5年戦えるマシンということで、メーカー5年保証がついているプレクスター上位のM5 Proシリーズが理想なのですが、ここで最上級を目指すと予算を超えてしまうので、次善策としてサムスンの830シリーズにしようと思います。キャンペーンでかなり安いですし」とのことだ。
もとのプレクスター「PX-128M5S」は低価格なM5Sシリーズに属し、メーカー保証は3年間となる。上位のM5 Proシリーズに属する128Gバイトモデル「PX-128M5P」なら、ランダム速度も大幅に上がるうえ5年保証もつくが、価格は2700円も上がってしまう。それに対し、サムスンの830シリーズ128Gバイトモデル「MZ-7PC128B」ならキャンペーン特価で8月中は7800円に抑えられる。保証期間は3年になるが、総合的にスピードに定評があるシリーズのため、長期間使用しても快適さを維持できると踏んでチョイスされた。
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