ソニーは、独で8月31日から開催する「IFA 2012」で開幕前の8月29日(現地時間)に、タッチ操作に対応してWindows 8をサポートする「VAIO Duo 11」「VAIO Tap 20」を発表した。
同日行われた説明会で、ソニー代表執行役社長 兼 CEOの平井一夫氏は、「ソニーは非常にバラエティ豊かなVAIO製品を展開しているが、今回はWindows 8とタッチ操作に対応したユニークな新製品2機種を追加した」と述べている。
「VAIO Duo 11」は、ノートPCモードとタブレットモードといった2種類の形態を持つ、いわゆる「コンバーチブルノートPC」だ。ディスプレイ背面をスタンドで支える構造で、このスタンドを収納するとノートPCモードからタブレットモードへとスムーズに移行する。本体の厚さが17.85ミリで、重さは1.3キロのUltrabookだ。
スペックは、解像度1920×1080ドットに対応した11.6型液晶ディスプレイを採用し、タッチスクリーンを内蔵する。感圧方式に対応したスタイラスが付属するほか、各種センサ(加速度/コンパス/ジャイロスコープ/GPS)へ内蔵、NFCサポート、フルHD対応HDカメラ(フロント/リア)搭載など、現在Windows 8対応を表明しているUltrabookの中でもハイスペックな構成だ。
「VAIO Tap 20」は、平井氏が“非常に多芸なPC”と表現する、液晶一体型PCとノートPCの中間的な存在となる。従来の一般的なPCとは異なる2つの特徴があり、1つが「本体を倒してテーブルのようにPCを利用できる」こと、もう1つが「バッテリーを内蔵して持ち運んで移動できる」ことだ。
液晶一体型PCをテーブルPCのように使えるモデルとしては、レノボのIdeaCentre A720など、すでにいくつか登場しているが、VAIO Tap 20は、搭載する液晶ディスプレイが20型ワイドと比較的小型で、持ち運びに適したサイズになっている。本体に内蔵したバッテリーで駆動することも可能で、ソニーもVAIO Tap 20を好きな場所に移動して使う用途を想定している。
また「Mobile BRAVIA Engine 2」や「Clear Audio Plus」など、平井氏が「ソニーのユニークなサウンドと映像の処理技術」と呼ぶ機能を導入することで、コンテンツ再生でも高い能力を発揮すると訴求している。

バッテリーを内蔵して持ち運び可能な「VAIO Tap 20」は、本体を寝かせるとテーブルPCのようにディスプレイを水平にできる。マルチタッチ操作への対応と合わせて、複数で写真や映画を共有したり、ゲームで遊ぶなど、さまざまな利用場面が考えられる
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