ソニー、スライド式キーボード搭載のHybrid Ultrabook「VAIO Duo 11」を欧州で発表Windows 8、11.6型フルHD液晶、デジタイザペンも

» 2012年08月30日 02時00分 公開
[ITmedia]

 ソニーは8月29日(現地時間)、ドイツのベルリンで開催されている家電トレードショウ「IFA 2012」にて、スライド式キーボード搭載の11.6型Ultrabook「VAIO Duo 11」を発表した。OSにWindows 8もしくはWindows 8 Proをプリインストールし、2012年10月末に出荷が開始される予定だ。現時点で価格は未定。「質の高い職人技による日本製」とされているが、日本での発売予定は明らかにされていない。

ハイブリッド型デザインの11.6型Ultrabook「VAIO Duo 11」

 最大の特徴は、同社が「Surf Slider」と呼ぶタブレットデバイスとノートPCのハイブリッド型デザインだ。キーボード収納時はタブレットデバイスのようなスタイルでタッチ操作ができ、液晶ディスプレイ部をスライドさせて立ち上げることでキーボードが現れ、通常のノートPCのように扱える。

 11.6型ワイド液晶ディスプレイは、1920×1080ドットのフルHD解像度に対応。ガラスと液晶パネルの間を樹脂で埋め、外光反射や黒浮きを抑えた高輝度・高コントラストの「オプティコントラストパネル」を搭載する。静電容量式タッチパネルは、独自の筆圧感知デジタイザペンによる入力も可能だ。デジタイザペンは硬いペン先や柔らかいペン先を選べる。キーボードはアイソレーションデザインを採用し、小型ポインティングデバイスも装備する。

 ソニーヨーロッパによると、基本スペックは、CPUにCore i7-3517U(1.9GHz/最大3.0GHz)/Core i5-3317U(1.7GHz/最大2.6GHz)/Core i3-3217U(1.8GHz)、メモリに4Gバイト/8GバイトのDDR3L-1600 SDRAM、ストレージに128Gバイト/256GバイトのSSD、グラフィックス機能にCPUに統合されたIntel HD Graphics 4000を採用する。

 通信機能はIEEE802.11a/b/g/nの無線LAN、1000BASE-Tの有線LAN、Bluetooth 4.0 + HSを搭載。インタフェース類は、USB 3.0×2(1基は電源オフ時の給電対応)、HDMI出力、アナログRGB出力、メモリースティック デュオ/SDメモリーカード共用スロット、“Exmor for PC”CMOSセンサー採用の207万画素フルHDカメラ×2(フロント/リア)を装備し、NFC(Near Field Communication)、GPS、加速度センサー、ジャイロセンサー、電子コンパス、xLOUD対応のステレオスピーカー、Windowsボタン、縦横表示の回転ロックボタンも備える。

 本体サイズは320(幅)×199(奥行き)×17.85(高さ)ミリ、重量は標準バッテリー使用時で約1.3キロ。オプションで拡張バッテリーも用意している。VAIOの2012年夏モデルで投入された独自の高速機能/低消費電力ソリューション「Rapid Wake + Eco」にも対応する。

ノートPCスタイルにおけるデジタイザペンの利用イメージ(写真=左)。専用のデジタイザペン(写真=右)

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