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ソニーは6月4日、「VAIO」ブランドの2012年PC夏モデルを発表した。従来機種と同様、店頭販売向けの標準仕様モデルと、購入時にスペックが選べるソニーストア直販のVAIOオーナーメードモデルを用意し、2012年6月9日から順次発売する。
ラインアップは、同社初のUltrabook「VAIO T」、最上位モバイルノート「VAIO Z」、光学ドライブ内蔵のモバイルノート「VAIO S」、スタンダードノート「VAIO E」、AV機能重視の液晶一体型「VAIO L」、エントリークラスの液晶一体型「VAIO J」と、全6シリーズを用意。マイナーチェンジのVAIO J以外は、CPUに第3世代Core(開発コード名:Ivy Bridge)を採用して基本性能を高めつつ、デザインや機能面にも手を加えた。
今回初めて投入されるUltrabookのVAIO Tは、11.6型ワイド液晶と13.3型ワイド液晶の2モデルを展開。基本設計は共通で、いずれもヘアライン加工のアルミ天板とフルフラットな形状で17.8ミリ厚のボディを採用し、ディスプレイの解像度は1366×768ドットに統一されている。
標準仕様モデルは、TDP(熱設計電力)が17ワットの超低電圧版であるCore i5-3317U (1.7GHz/最大2.6GHz)をはじめ、Intel HM77 Expressチップセット、CPU統合のIntel HD Graphics 4000、4Gバイトメモリ、500GバイトHDD+キャッシュ用32GバイトSSD(Intel Smart Response Technology)を搭載。IEEE802.11b/g/nの無線LAN、Bluetooth 4.0+HS、1000BASE-Tの有線LAN、アナログRGB出力、HDMI出力、USB 3.0、USB 2.0、SDメモリーカード/メモリースティック PROデュオ対応スロット、HD Webカメラなどを装備する。バッテリー駆動時間はいずれも約6.5時間とされている。
11.6型の「SVT11119FJS」は本体サイズが297(幅)×214.5(奥行き)×17.8(高さ)ミリ、重量が約1.42キロ。13.3型の「SVT13119FJS」は、本体サイズが323(幅)×226(奥行き)×17.8(高さ)ミリ、重量が約1.6キロだ。実売価格は11.6型のSVT11119FJSが11万円前後、13.3型のSVT13119FJSが12万円前後の見込み。
なお、VAIOオーナーメードモデルでは、Core i7-3517U(1.9GHz/3.0GHz)や8Gバイトメモリ、ハイブリッドHDDの代わりに128G/256G/512GバイトのSSDなどが選択できる。最低価格は11.6型が6万9800円、13.3型が7万9800円からだ。
最上位の13.1型モバイルノートPC「VAIO Z」は、VAIO発売15周年を記念したプレミアムカラー仕様「VAIO 15th Anniversary Collector's Edition」をVAIOオーナーメードモデルに追加。天面、底面、側面のカラーに、光沢あるグロッシープレミアムカーボンブラックを採用し、ブラックの液晶ディスプレイヒンジに「15th ANNIVERSARY COLLECTOR'S EDITION MADE IN AZUMINO, JAPAN」の刻印が施される。
性能面では第3世代Coreの採用に伴い、VAIOオーナーメードモデルでクアッドコアCPUのCore i7-3612QM(2.1GHz/最大3.1GHz)を選択できるようになった。標準仕様モデルは、光ファイバー接続のGPU/光学ドライブ内蔵ドッキングステーション「Power Media Dock」が省かれ、オプション扱いとなっている。
オールインワンタイプの13.3型/15.5型モバイルノートPC「VAIO S」は、内蔵の光学ドライブをスロットイン式に変更してデザインに配慮しつつ、トレイのすき間をなくすことで本体の剛性を高めた。第3世代Coreの搭載に加えて、VAIO Zが採用する第3世代SSDを取り入れたほか、13.3型のVAIOオーナーメードモデルでは、NTSC比100%の色域を確保した1600×900ドット液晶が選べる。また、データバックアップ機能が付いた500GバイトHDD搭載のポートリプリケータもオプションとして用意する。
大画面ノートPCのラインアップは大きく変化した。スタンダードノートの「VAIO E」は、天面と底面が本体を包み込むようなイメージのボディデザイン(ラップデザイン)を新たに採用。ワンランク上のプレミアムノートとして、14型の「14P」モデルも投入した。基本的なボディデザインはシリーズ共通のものだが、質感に配慮した白色樹脂を採用し、本体側面とキートップの側面にアクセントカラー、スピーカーベゼルにアルミ素材を用いることで差異化している。また、VAIOオーナーメードモデルではアルミ天板のデザインも選択可能だ。
VAIO Eは14Pモデルのほか、従来同様にスタンダードモデルとして14型/15.5型/17.3型の画面サイズを用意しているが、ここに11.6型が追加された。この11.6型は、低価格モバイルノートPC「VAIO Y」の後継に位置付けられる。
なお、VAIO Eシリーズのラインアップ拡充に伴い、AV機能を重視した16型/16.4型ノートPC「VAIO F」および透明樹脂や集光材(電源なしで光って見える素材)を用いたボディが特徴のノートPC「VAIO C」は販売終了となる。これにより、VAIOのノートPCからテレビチューナー搭載モデルは姿を消したが、ソニーはノートPCでのテレビ視聴・録画ニーズに対して、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)のネットワークレコーダー&メディアストレージ「nasne」でカバーしていくという。
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