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» 2012年11月21日 17時26分 UPDATE

通常電圧版Core i7+480GバイトSSD搭載:小さいのに!すごく!速い! ミニPCの名機「LuvBook S」ホワイトモデルを愛でる

マウスコンピューターの「LuvBook S」シリーズに新色のホワイトモデルが登場した。小さくて可愛らしい外見なのに……これがギャップ萌えか!

[後藤治(撮影:矢野渉),ITmedia]

「LuvBook S」に新色のホワイトモデルが登場

og_luvs_001.jpg 通常電圧版のCore i7と大容量SSDを搭載した「LB-S221X2-SSD」

 マウスコンピューターの「LuvBook S」シリーズは、11.6型ワイド液晶ディスプレイ(1366×768ドット)を搭載するモバイルPCだ。同シリーズは、これまでシルバー/ブルー/レッドの3色で展開してきたが、先日新たにホワイトモデルが加わったので、写真とともに紹介しよう。

 改めてLuvBook Sの立ち位置をみると、これが非常に“マウスコンピューターらしい”製品であることが分かる。11.6型クラスのノートPCでは、薄型でスタイリッシュなデザインのUltrabookが主流となっているが、LuvBook Sはこのカテゴリには含まれない。本体サイズは288(幅)×195(奥行き)×36(高さ)ミリと、フットプリントこそ小さいものの、Ultrabookに比べればやや厚みがあり、本体重量も約1.48キロとそれほど軽いわけでもない。

og_luvs_002.jpg 新たにホワイトが追加され、4色展開になった

 LuvBook Sの特徴は、常に携帯するモバイルPCとしてのサイズを維持しつつも、あくまで実用性を追求した基本性能の高さにある。ここで紹介する「LB-S221X2-SSD」は、Ivy Bridge世代のクアッドコアCPUであるCore i7-3632QM(2.2GHz/最大3.2GHz)と、Intel HM77 Expressチップセットを組み合わせたシステムを採用し、メモリは8Gバイトモジュール(PC3-12800)×2本による大容量の16Gバイト、ストレージにはインテル製の480GバイトSSD(6Gbps対応)を搭載している。グラフィックス機能はCPU内蔵のIntel HD Graphics 4000を使うため、さすがにゲーム用途には向かないが、モバイルPCとしてはほぼ最高クラスのスペックだ。

 今でこそユニークなUltrabookを複数ラインアップしているマウスコンピューターだが、実は同カテゴリへの参入という点では他メーカーにかなり遅れている。その理由は、似たような仕様の製品が乱立した初期のUltrabookの中で、同社なりの特徴を打ち出すために模索する時間が必要だったということもあったろう。この点については、カーボン素材によって軽さを追求した「LuvBook X」や、Ultrabookにいち早く外部GPUを載せた「LuvBook L」などを見れば分かるとおりだ。

 しかしそれ以上に、同社のモバイルノートPCカテゴリで先行していたこのLuvBook Sの出来が「よすぎた」ことも要因の1つといえる。実際、モバイルPCでは珍しい通常電圧版のCPUによる高い性能と、本体底面からCPUやメモリ、ストレージといったパーツを容易に換装できるLuvBook Sのデザインコンセプトは一部のユーザーに高く評価され、Sandy Bridge世代の「LuvBook S」は“隠れた名機”と言っていいほど好評を博した。すでに同社のモバイルPCで不動の地位を築いていたLuvBook Sがあったからこそ、あえてUltrabookの投入を急ぐ必要がなかったとも考えられる。

 LuvBook Sはカラーバリエーションが豊富で、一見すると“女子受け”しそうなコンパクトノートPCなのだが、その実、中身は超高スペックというアンバランスさも、PCマニアを引きつける理由かもしれない。

og_luvs_003.jpgog_luvs_004.jpg シルバー/ブルー/レッドは、天面がアルミヘアライン仕上げで、金属的な質感の落ち着いた雰囲気。光源の位置によって色がグラデーションする

og_luvs_005.jpgog_luvs_006.jpg 新色のホワイトは天面に透明感のあるコーティングが施されている。その艶やかなデザインは、天板に曲線を取り入れたLuvBook Sの柔らかい雰囲気をうまく引き立てている。ホワイトモデルは女性に受けそうなデザインだ。ホワイトモデルはキーボード面も白(ほかのモデルは黒)。キートップとパームレストをオフホワイトで塗り分けたツートーンになっている

やっぱり速い! 「LB-S221X2-SSD」をベンチマークでチェック

 液晶ディスプレイやキーボード回りの使用感については、以前のレビューを参照してもらうとして、ここではIvy Bridge世代のLuvBook Sがどのくらいのパフォーマンスを発揮できるか、ベンチマークテストで簡単に見ていくことにする。試したのは、PCMark7と3DMark06、および3DMark Vantage(Entry)だ。また、同じ11.6型ノートとして、カーボン製Ultrabookの「LuvBook X LB-X210S」と、ゲーミングノート「NEXTGEAR-NOTE i300」を比較している(ただし、この2モデルはWindows 7環境下でのテスト)。比較した機種の主なスペックを以下にまとめた。

今回比較した機種
型番 LuvBook S(LB-S221X2-SSD) LuvBook X(LB-X210S) NEXTGEAR-NOTE i300GA2
CPU Core i7-3632QM(2.2GHz/最大3.2GHz) Core i7-3517U(1.9GHz/最大3GHz) Core i7-3612QM(2.1GHz/最大3.1GHz)
メモリ 16GB(PC3-12800) 4GB(PC3-12800) 8GB(PC3-12800)
HDD 480GB SSD 128GB SSD 256GB SSD
グラフィックス Intel HD Graphics 4000 Intel HD Graphics 4000 GeForce GT 650M(グラフィックスメモリ2GB)
液晶ディスプレイ 11.6型(1366×768ドット) 11.6型(1366×768ドット) 11.6型(1366×768ドット)
本体重量 1.48キロ 960グラム 1.8キロ
OS 64ビット版Windows 8 64ビット版Windows 7 Home Premium 64ビット版Windows 7 Home Premium
価格 9万9750円 9万9750円 11万9700円(登場時の価格)

 下の結果を見ると、システムの総合性能を測るPCMark7では、LB-S221X2-SSDがほぼすべてのスコアでほかの2機種を上回った。グラフィックス系ベンチマークテストでも、CPU性能が突出しているのが分かる。一方、3D描画に関する部分ではさすがにGeForce GT 650Mを搭載するNEXTGEAR-NOTE i300GA2とはだいぶ差をつけられており、同じCPU統合グラフィックス(Intel HD Graphics 4000)を利用するLuvBook X LB-X210Sともども、最新の3Dゲームを楽しむにはやや厳しい結果だ。

 もっとも、それ以外の部分については文句のつけようがなく、高速なCPUに大容量のメモリ、高速かつメインPCとしても十分な容量を持つSSDと、非常に高いバランスでまとまっている。

og_luvs_009.jpgog_luvs_010.jpgog_luvs_011.jpg PCMark 7(画面=左)、3DMark06(画面=中央)、3DMark Vantage/Entry(画面=右)の結果

 なお、Bbench1.01で行ったバッテリー駆動時間のテストでは(設定は「60秒間隔でのWeb巡回」「10秒間隔でのキーストローク」、無線LANで常時接続し、WebブラウザはInternet Explorer 8を指定。電源プランは「バランス」で液晶ディスプレイの輝度を中間にしている)、約5時間ほど動作した。公称の約6.4時間には届かなかったが、常時接続環境でこれだけ動作すれば、モバイル利用も十分実用の範囲だろう。なお、システムに負荷をかけると左側面の排気口から温かい空気が出るものの、ファンノイズが特に耳障りということもなく、静かな部屋でなければ気付かない程度だ。

 以上、新たに追加されたLuvBook Sのホワイトモデルから「LB-S221X2-SSD」を見てきた。LB-S221X2-SSDは、見た目は可愛らしいコンパクトなモバイルPCながら、中身はハイスペック志向のユーザーをもうならせる高い性能が魅力。“ギャップに萌える”人は是非チェックしてほしい1台だ。

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マウスコンピューター/G-Tune

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