PCのサイズはできるだけ小さくしたいが、拡張性は必要だ、というユーザーなら「G-Master Dagger-TESV」だ。PCケースにデザイン性の高いキューブタイプのSilverStone「SST-SG08B」を採用しながらも、世界的に人気の高いアクションRPGでPC側に高い性能を必要とする「Skyrim」の推奨PCとなっている。拡張性も重視しているため、キューブタイプのケースながらサイズは大きいが、それでもタワー型PCと比べるとコンパクトにまとまっている。
マザーボードはIntel Z77 Expressチップセットを搭載するASRockのZ77E-ITXを採用する。 G-Master Assaultと同じく、CPU統合グラフィックスコアとグラフィックスカードの切り替えで省電力を図る「Lucid Virtu Universal MVP」に対応する。このほか、IEEE 802.11b/g/n に対応した無線LANモジュールを搭載するほか、mSATA対応のSSDをオンボードで搭載できるスロット、さらにS4/S5サスペンド後にBIOSで設定した時間でファンを回す機能(ASRockは「除湿機機能」と呼んでいる)まで利用できる。
Intel Z77 Expressチップセット搭載マザーボードを採用しているので、CPUの選択肢はローエンドのCore i3-3220(3.3GHz)から、ハイエンドのCore i7-3770Kまで17種類も用意する。キューブタイプなのでインテル標準のみと思いがちなCPUクーラーも4種類から選択可能だ。キューブケースは内部に熱がこもりやすいので、ハイエンドCPUを選択する場合は、CPUクーラーも「Thermolab LP53」などの上位モデルに変更しておきたい。
データストレージなども、ほかのモデルと同様にHDDやSSDから選択できる。さらに、キューブタイプのPCケースにもかかわらず、2スロット厚タイプで長尺のハイエンドグラフィックスカードの取り付けが可能なので、こちらの選択肢も21種類と多い。ただし、メモリスロットの少ないMini ITXフォームファクタ準拠のマザーボードを使用しているため、システムメモリの容量は16Gバイトが上限になる。
PCパーツの構成で選択の幅が広いショップブランドPCといえど、グリスやCPUクーラーまで多数の選択肢を用意する自由度の高さは、パーツ選択時の相性警告とならんで、サイコムの大きなアドバンテージといえるだろう。中上級者のような自作に相当するPCが欲しいが、難しそうだと思っている初心者には、ぜひ、サイコムでPCを選んでみてほしい。
なお、現時点で購入するとゲーマー向け周辺機器メーカーSteelSeriesのゲーミングキーボード「MEET THE 6GV2」とゲーミングマウス「Kana」が付属する。MEET THE 6GVは、メカニカルキーボードを採用した耐久性の高いキーボードで、実売価格で1万円を超える高級モデルだ。「Kana」も6ボタン、高性能光学センサーを採用した実売価格5000円前後のモデルになる。これと合わせて、Windows 8キャンペーンやRadeon割引なども活用すると、高性能なタワー型デスクトップPCでも、かなりお買い得感が高まるだろう。
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