第1回 「IEEE802.11ac」とは何か特集「ついにやってくるギガビット無線LAN」(1/3 ページ)

» 2013年03月29日 10時00分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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ついに国内解禁、次世代無線LAN規格「IEEE802.11ac」

photo 802.11ac(Draft)対応のハイエンド無線LANルータ「AtermWG1800HP(PA-WG1800HP)」。802.11acでの高速通信を享受できるよう、同機種を2台用いて通信する、親機/イーサネットコンバータセットパッケージも用意する

 現在標準化団体のIEEE(米国電気電子学会)において次世代の無線LANとして標準化の策定が進んでいる規格が「IEEE802.11ac」だ。

 2012年5月時点でドラフト3.0まで規格の標準化が進んでおり、米国では2012年にドラフト規格に対応した製品が発売されている。国内においては電波法整備の都合から“待ち”状態だったが、2013年3月1日に総務省から802.11ac対応製品の利用に向けての速やかに制度整備を行うと発表、追って3月27日に電波法施行規則が改正され、晴れて国内でも解禁となった。同日、NECアクセステクニカバッファローが802.11ac(Draft)対応製品を発表(アイ・オー・データ機器も対応製品の投入を予告)し、早いものでは2013年3月末(週末)より店頭に並ぶ予定となっている。

 改めて、802.11acの最大通信速度は規格理論値で約7Gbps。現時点で最速値となる802.11nの最大600Mbpsから一気に10倍以上の最大通信速度を誇る、まさに次世代の無線LAN規格だ。有線LANではすでにテラビットクラスの製品がエンタープライズ用途で利用されているものの、家庭はもちろん、一般的なオフィスではそのほとんどがギガビットまでにとどまっている現状がある。つまり、コンシューマー向け製品の仕様としては無線が有線を追い越すことになる。

 もちろん有線LANはLANハブからクライアントまでの間で帯域を占有でき、一方の無線LANはアクセスポイントと複数のクライアントで1つの無線の帯域を共有するという点に違いはあるが、あくまで仕様とはいえ無線が有線を超えたという点は大きなトピックであることに間違いはない。クライアント数の少ない家庭や小規模オフィスにおいては有線LANと同等、もしくはより高速なスループットを無線LANで得られることも十分に考えられるからだ。


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