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» 2014年02月05日 17時32分 UPDATE

最新タブレット速攻レビュー:「ThinkPad 8」──「とにかくハイスペック」が魅力、1920×1200液晶搭載8型Windowsタブレット(ベンチマークテスト編)

今回は、前回実施した使用感レビューに続きベンチマークテストの結果も含めた追記版をお届けする。

[岩城俊介(撮影:矢野渉),ITmedia]

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ココが「○」
・高精細1920×1200解像度
・128GB SSD搭載構成が選べる
・外部映像出力+USB 3.0搭載
ココが「×」
・Miix 2 8と比べると少し重め
・5万円台半ばからとやや高め
・LTE+GPS内蔵構成なし(後日?)

実力テスト:パフォーマンスはBay Trail-T機として最上位クラス

photo 8型Windows 8.1タブレット「ThinkPad 8」。主要構成で短納期とする“ファースト・セレクト”モデルは、Windows 8.1 Pro+128Gバイトストレージ仕様の「20BN001RJP」(実売6万9000円前後)とWindows 8.1 Pro+64Gバイトストレージ仕様の「20BN002DJP」(実売5万9000円前後)を用意するほか、0BN002DJをベースにOSをWindows 8.1/Office Home and Business 2013とした最小構成例で5万5000円前後からとなる

 前回行った使用感レビューと簡易テストに続き、今回はPC総合評価を計る「PCMark7」、3D描画性能/ゲームタイトル実行性能を計る「3DMark」「FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編」などのベンチマークテストも行おう。

 改めて「ThinkPad 8(20BN001RJP)」(レビューまとめはこちら)の主な仕様は、国内で販売される8型Windows 8.1タブレットで最上位(2014年2月現在)となるクアッドコアのAtom Z3770(1.46GHz/最大2.39GHz)、2Gバイトの(LPDDR3/シングルチャネル)、128Gバイトのストレージ(SanDisk「SEM128」)を備え、OSは32ビット版Windows 8.1 Proを採用する。

 PC全体の総合評価となるPCMark 7のテスト結果は、同じBay Trail-T世代のAtom Z3000シリーズでも標準的なモデルとなるAtom Z3740(1.33GHz/最大1.86GHz)を搭載するMiix 2 8やdynabook Tab VT484の総合スコア比で約105%の結果となった。動作周波数は約110%(最大128%)の仕様で、CPU/GPUの計算性能を測定するComputationテストも116%ほどと高めだが、ストレージ性能がやや低いためか総合スコアの差は若干縮まった印象だ。なお、CPU処理性能を計るCINEBENCH R11.5テストでは、相応にマルチスレッド時で約117%、シングルスレッド時で約128%と、相応の結果が得られている。


photophoto フリーソフト「WIN SCORE SHARE」で表示したWindowsエクスペリエンスインデックスの結果 左:ThinkPad 8/右:Miix 2 8
photophoto 左:Windowsエクスペリエンスインデックス(Windows 8.1)の結果 右:PCMark 7の結果

 ストレージ速度を測定するCrystalDiskMarkのテスト結果はどうだろう。シーケンシャル/ランダム512Kリードの値はMiix 2 8(Samsung製eMMC「MCG8GC」)の値より良好で、リード速度は100Mバイト/秒を超えた。ただ、ライト速度、およびランダム4K/4KQD32の値はかなり下回っている。こちらは参考として並べたBay Trail-T搭載10.1型タブレット「Mebius Pad」に採用する同じくSanDiskの「SEM64G」(64Gバイト)の値とも似通うことから、Bay Trail-Tシステムに実装した該当ストレージシリーズに共通するパフォーマンスの傾向とみてよいと思われる。

photophoto 左:CrystalDiskMarkの結果 右:CINEBENCH R11.5の結果

 3Dグラフィックス性能を計測する3DMarkとFINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編の結果どうか。スコア差は104〜125%ほどで相応だが、実感値としてはMiix 2 8などとそれほど変わらない。負荷の低いライトなPCゲームであれば、ほかと同じく大丈夫そう──という感じだ。

photophoto 左:3DMark 1.1.0の結果(過去機との比較のため使用) 右:3DMark 1.2.250.0の結果
photophoto 左:FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編 右:バッテリー動作時間

 Webブラウズとテキスト入力を想定したバッテリー駆動時間テスト(BBench 1.01)では、満充電の状態から残り5分で休止状態に入るまで約6時間35分動作した。カタログ値は約8時間(21Wh)だが、同条件のテストで10時間以上動作したMiix 2 8にはやや劣る結果だった。こちら、上位CPUの採用と1280×800ドットクラスとなるライバル機のディスプレイと比べると消費電力が多い高解像度パネルを採用するだけに、この結果は仕方ない部分か(ちなみにMiix 2 8は17.5Wh/同テストで10時間10分動作した)。

photophoto 1920×1200ドット表示の8.3型ディスプレイを採用するThinkPad 8。DPIスケーリング(System DPI)の規定値は150%に設定されている。<画像=左>が、規定値(DPIスケーリング 150%)+IE 11文字サイズ150%にしたデスクトップ画面の見え方、対して<画像=右>が拡大率とIE文字サイズを100%にしたデスクトップ画面の見え方。8.3型画面の本機では、拡大率100%の設定はよほどの人でない限り表示が細かすぎて作業も視認も困難になる。ただ、広大なデスクトップ領域も捨てがたい。拡大率100%のまま、表示テキストサイズ(メニュー/メッセージボックス/パレットタイトル/アイコン/ヒントの項目を調整可能)のみを大きくして運用することも可能だ

ベンチマークテストの概要

  • パフォーマンステスト
    • Windowsエクスペリエンスインデックス(PC総合評価)
    • Crystal Disk Mark 3.0.2(ストレージ性能評価)
    • PCMark 7 1.4.0(PC総合評価)
    • CINEBENCH R11.5(CPU性能評価)
    • 3DMark 1.1.0(3D性能評価)
    • 3DMark 1.2.250.0(3D性能評価)
    • FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編(3D性能評価)

※Windows 8.1の電源プランは「バランス」

  • バッテリー駆動時間テスト
    • BBench 1.01

※電源プラン「バランス」+輝度40%固定+無線LAN接続+Bluetoothオン。BBench 1.01(海人氏・作)にて「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」と「10秒間隔でのキーストローク」、WebブラウザはInternet Explorer 11を指定し、タブブラウズはオフ。満充電の状態からバッテリー残量が残量5%で自動的に休止状態へ移行するまでの時間を計測



ThinkPad 8(128GBモデル)のデバイスマネージャ画面ThinkPad 8(128GBモデル)のデバイスマネージャ画面ThinkPad 8(128GBモデル)のデバイスマネージャ画面ThinkPad 8(128GBモデル)のデバイスマネージャ画面 ThinkPad 8(128GBモデル)デバイスマネージャ画面の一部

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8型Windows 8.1タブレットの主なスペック比較
製品名 ThinkPad 8 VivoTab Note 8 Iconia W4-820 dynabook Tab
VT484
Venue 8 Pro Miix 2 8
メーカー レノボ・ジャパン ASUS 日本エイサー 東芝 デル レノボ・ジャパン
OS 32ビット版 Windows 8.1 Pro 32ビット版 Windows 8.1 32ビット版 Windows 8.1 32ビット版
Windows 8.1
32ビット版 Windows 8.1 32ビット版 Windows 8.1
幅(縦位置) 132.8ミリ 133.8ミリ 134.9ミリ 135.9ミリ 130ミリ 131.6ミリ
高さ(縦位置) 224.3ミリ 220ミリ 218.9ミリ 213ミリ 216ミリ 215.6ミリ
厚さ(縦位置) 8.8ミリ 10.95ミリ 9.75〜10.75ミリ 10.7ミリ 8.9ミリ 8.35ミリ
重量 約430グラム 約380グラム 約415グラム 約445グラム 約395グラム 約350グラム
画面サイズ (アスペクト比) 8.3型ワイド (16:10) 8型ワイド (16:10) 8型ワイド (16:10) 8型ワイド (16:10) 8型ワイド (16:10) 8型ワイド (16:10)
タッチパネル 静電容量式 静電容量式 静電容量式 静電容量式 静電容量式 静電容量式
ペン入力 筆圧対応スタイラス 筆圧対応スタイラス(+2980円)
ディスプレイ解像度 (ppi) 1920×1200ドット (約272ppi) 1280×800ドット (約188ppi) 1280×800ドット (約188ppi) 1280×800ドット (約188ppi) 1280×800ドット (約188ppi) 1280×800ドット (約188ppi)
CPU(コア/スレッド) Atom Z3770 (4/4) Atom Z3740 (4/4) Atom Z3740 (4/4) Atom Z3740 (4/4) Atom Z3740D (4/4) Atom Z3740 (4/4)
CPU動作周波数 1.46GHz / 最大2.39GHz 1.33GHz / 最大1.86GHz 1.33GHz / 最大1.86GHz 1.33GHz / 最大1.86GHz 1.33GHz / 最大1.86GHz 1.33GHz / 最大1.86GHz
メモリ 2Gバイト(LPDDR3) 2Gバイト(LPDDR3) 2Gバイト(LPDDR3) 2Gバイト(LPDDR3) 2Gバイト(DDR3L-RS) 2Gバイト(LPDDR3)
ストレージ 128Gバイト/64Gバイト 64Gバイト 64Gバイト VT484/22K ・ VT484/23K :
32Gバイト
、VT484/26K : 64Gバイト
64Gバイト 64Gバイト
無線LAN 802.11a/b/g/n 802.11a/b/g/n 802.11a/b/g/n 802.11a/b/g/n 802.11a/b/g/n 802.11a/b/g/n
Bluetooth Bluetooth 4.0 Bluetooth 4.0 Bluetooth 4.0 Bluetooth 4.0 Bluetooth 4.0 Bluetooth 4.0
GPS 搭載 搭載 搭載
インカメラ 200万画素 126万画素 200万画素 200万画素 120万画素 200万画素
アウトカメラ 800万画素 500万画素 500万画素 800万画素 500万画素 500万画素
USB Micro USB 3.0 Micro USB 2.0 Micro USB 2.0 Micro USB 2.0 Micro USB 2.0 Micro USB 2.0
HDMI出力 Micro HDMI Micro HDMI Micro HDMI
メモリカードスロット microSDスロット microSDスロット microSDスロット microSDスロット microSDスロット microSDスロット
SIMカードスロット −(海外市場モデルにはLTEモデルあり) 3G/HSPA+対応Micro SIMスロット(+7854円)
バッテリー動作時間 約8時間 約11.8時間 約10時間 (Web閲覧)、 約8時間 (動画再生) 約11時間 約8時間 約10時間
カラーバリエーション ブラック ブラック ガンメタル ライトゴールド ブラック、レッド選択可 シルバー
Office 2013 (オプション) Home and Business W4-820/FP: Personal 、W4-820/FH: Home and Business VT484/22K: Personal、VT484/23K・ VT484/26K: Home and Business Personal、Home and Business選択可 59404411: Personal、59399891: Home and Business
実売価格 20BN001RJP: 6万9000円前後 、20BN002DJP: 5万9000円前後 、最小構成例:5万5000円前後 (8.1 + Office H&B) 4万9800円 W4-820/FP: 4万3000円前後、 W4-820/FH: 4万8000円前後 VT484/22K: 5万円台前半、 VT484/23K: 6万円前後、VT484/26K: 6万円台半ば Personal搭載: 3万9980円、Home and Business搭載: 4万1980円 59404411: 4万2800円前後、59399891: 4万7800円前後
発売日 2014年 1月31日 2014年 1月24日 (一部量販店限定販売) 2013年12月 中旬 2013年 11月22日 から順次 2013年 12月31日 2013年 12月6日



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