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| ココが「○」 |
|---|
| ・超高解像度(2560×1600)IGZO |
| ・LTE、GPS、NFC内蔵、Windows 8.1 |
| ・防水、クレードルあり、Mebius復活 |
| ココが「×」 |
|---|
| ・黒ツヤボディは皮脂・指紋が目立つ |
| ・Bay Trailマシンとしてはちょっと高額 |
| ・付属スタンドは縦位置設置ができない |
10.1型Windows 8.1タブレット「Mebius Pad」。ラインアップはWindows 8.1+Office Home and Business 2013付きの「TA-S10L-B」、Windows 8.1 Pro+Officeなしの「TA-H10L-B」を用意する。発売時想定価格はどちらも13万円前後。2014年1月31日に発売された前回、シャープ「Mebius Pad(TA-S10L-B)」(レビューまとめはこちら)の試作評価機にて実施した使用感レビューと簡易テストに続き、今回は製品版評価機でPC総合評価を計る「PCMark7」、3D描画性能/ゲームタイトル実行性能を計る「3DMark」「FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編」などのベンチマークテストも行おう。
改めてMebius Padの主な仕様は、Atom Z3000シリーズで現時点最上位クラスとなる(2014年2月現在)クアッドコアのAtom Z3770(1.46GHz/最大2.39GHz)、4Gバイトのメインメモリ(LPDDR3)、そして2560×1600ドット表示対応で10点マルチタッチ対応静電タッチパネル付き10.1型IGZO液晶ディスプレイを実装する点は8型クラスのWindows 8.1タブレットより上位志向だ。ただ4Gバイトのメモリを実装するがOSは64ビット版ではなく32ビット版のWindows 8.1(TA-H10L-Bは8.1 Pro)のため、Windows上でのメモリ認識は約3Gバイトまでとなる。ストレージは64Gバイト(SanDisk「SEM64G」)と、容量はライバル機と同等である。
| Mebius Padの主な仕様 | ||
|---|---|---|
| 製品名 | Mebius Pad(TA-S10L-B) | Mebius Pad(TA-H10L-B) |
| メーカー | シャープ | |
| OS | 32ビット版Windows 8.1 | 32ビット版Windows 8.1 Pro |
| 本体サイズ(幅×高さ×厚さ) | 約265×171×9.5ミリ | |
| 重量(実測値) | 約595グラム(588グラム) | |
| 画面サイズ(液晶方式) | 10.1型ワイド(IGZO) | |
| アスペクト比 | 16:10 | |
| タッチパネル | 静電容量式・10点マルチタッチ | |
| デジタイザ | ─(デジタイザーではないが、専用タッチペンが付属。ホバー状態/筆圧検知非対応) | |
| ディスプレイ解像度 | 2560×1600ドット(約300ppi) | |
| CPU(コア数/スレッド数) | Atom Z3770(4/4) | |
| 動作周波数 | 1.46GHz/最大2.4GHz | |
| チップセット | CPU内蔵 | |
| vPro | − | |
| GPU | CPU内蔵 | |
| メモリ | 4Gバイト(LPDDR3/1066MHz 最大4Gバイト) | |
| メモリスロット(空きスロット数) | 内蔵(0) | |
| ストレージ(評価機実装) | 64Gバイト(SanDisk「SEM64G」) | |
| 無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n(Broadcom802.11abgn Wireless SDIO Adapter/最大300Mbps) | |
| Bluetooth | Bluetooth 4.0+HS | |
| NFC | ○ | |
| センサー | GPS、加速度、ジャイロ、方位、照度、近接センサー | |
| 有線LAN | ─(拡張クレードルに搭載) | |
| ワイヤレスWAN | ○(LTE/3G)※NTTドコモ Xi/FOMAネットワーク対応 | |
| キーボード | ─ | |
| キートップ仕様・形状 | ─ | |
| キーピッチ | ─ | |
| キーストローク | ─ | |
| キーボードバックライト | ─ | |
| ポインティングデバイス | ─ | |
| 主なインタフェース | USB 3.0×1(Micro-AB)、microSDスロット(SDXC対応)、Micro SIMカードスロット、ヘッドフォン/マイクコンボ(3.5ミリ/4極)、イン200万画素/アウト800万画素カメラ | |
| メモリカードスロット | microSD(SDXC対応) | |
| SIMカードスロット | Micro SIM | |
| その他カードスロット | ─ | |
| スピーカー(音質補正ソフトウェア) | ステレオ(Realtek Audio Manager) | |
| マイク | モノラル | |
| 指紋センサー | ─ | |
| セキュリティチップ | TPM 2.0 | |
| セキュリティロックポート | 非搭載 | |
| バッテリー動作時間 | 約15.5時間(JEITA測定法) | |
| バッテリー仕様 | 4.118ボルト 約28.86Wh | |
| ACアダプタ実測サイズ(幅×奥行き×高さ) | 80×35×26ミリ | |
| ACアダプタ実測重量(本体のみ/ケーブル込み) | 116グラム/179グラム | |
| ACアダプタ出力仕様 | 12ボルト/2アンペア | |
| ACアダプタ対応電圧 | 100〜240ボルト(50/60Hz) | |
| DC端子形状 | 専用ピン端子 | |
| プラグケーブル端子形状(ACアダプタ側) | 2ピン | |
| 防水/防滴 | 防水IPX5/7等級、防じんIP5X等級 | |
| カラーバリエーション | ブラック | |
| オフィススイート | Office Home and Business 2013 | ─ |
| 価格 | オープン(発売時価格13万円前後) | |
| 発売日 | 2014年1月31日 | |
PC全体の総合評価となるPCMark 7のテスト結果、およびCPU処理性能を計るCINEBENCH R11.5のテスト結果は、同じCPUを実装するThinkPad 8のものと似通うスコアだ。
一方、ストレージ速度を測定するCrystalDiskMarkのテストは、他機種より若干スコアが低かった。本評価機はWindows 8.1のデバイスマネージャによると、ThinkPad 8が採用するストレージ(SanDisk「SEM128」)と同系統と思われる容量64Gバイトの「SEM64G」を実装する。ThinkPad 8もランダム(512K/4K/4K QD32)ライトの速度がライバル機比でわずかに劣る傾向がみられたが、本機はThinkPad 8では良好だったシーケンシャルリードもそこそことなった。
3Dグラフィックス性能を計測する3DMarkとFINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編の結果どうか。Bay Trail-Tのライバル機と並べるとさほど大きな差はない印象だが、負荷は比較的低い3DMark/ICE STORMテストは、上位志向のスペック通りThinkPad 8と同等の結果を残している。
Webブラウズとテキスト入力を想定したバッテリー駆動時間テスト(BBench 1.01)では、満充電の状態から残り5分で休止状態に入るまで約10時間56分動作した。カタログ値は約15.5時間(JEITA測定法 容量は28.86Wh)ではあるが、ともあれ、実利用において10時間ほど動作するのであれば1日の活動時間まるごと大丈夫ということで、ビジネスシーンへ導入するにも心強い。
※Windows 8.1の電源プランは「バランス」
※電源プラン「バランス」+輝度40%固定+無線LAN接続+Bluetoothオン。BBench 1.01(海人氏・作)にて「60秒間隔でのWeb巡回(10サイト)」と「10秒間隔でのキーストローク」、WebブラウザはInternet Explorer 11を指定し、タブブラウズはオフ。満充電の状態からバッテリー残量が残量5%で自動的に休止状態へ移行するまでの時間を計測
やはり、Mebius Padの2560×1600ドット(約300ppi)表示は極めて高精細。DPIスケーリングの規定値は200%(特大)に設定されている。拡大率100%の設定はよほどの人でない限り表示が細かすぎて作業も視認も困難かもしれないが、「こうすること“も”できる」ことでまた違った、新たな業務シーン/活用シーンを広げられる可能性はあるはずだ。
専用タッチペンも付属し、ペン操作/手書き入力が行えるのもビジネスシーンへの導入を想定した仕様だ。紙のノートと似た感覚でメモを残せるペン記入対応メモ管理ソフト「ペンソフトモバイル」や、Microsoft Officeのペン機能を用い、ビジネス文書へ手書きメモを書き入れられる。ペンソフトモバイルは、手書き部分の範囲選択や拡大/縮小/コピー&ペースト、および手書き内容をテキスト化するOCR機能なども実装する。
また、LTEデータ通信モジュールを内蔵するのもビジネスシーンへの導入に沿った仕様だ。(カタログ仕様としては)NTTドコモのXi/FOMAネットワークをサポートし、NTTドコモあるいはNTTドコモのMVNOとして展開する低価格SIMサービスが利用できる。SIMカードスロットはMicroサイズだ。
本体にSIMカードは付属しないが、低価格SIMサービスのほとんどはSIMカードのみで契約可能。また契約/SIMカードの入手には、Web申し込みやWeb通販以外に、最近は家電量販店や大型スーパー(イオンなど)などでも販売されるようになってきている。

低価格SIMサービスの1つ、「BIGLOBE LTE・3G(エントリープラン)」(1Gバイトまで980円/月)で使用してみた。SIMカードを差すと「モバイルブロードバンド」欄に通信事業者名が表示される(←前編に戻る)
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