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Surface Pro 3から画質は進化した?――「Surface 3(4G LTE)」のディスプレイを測定する「Surface 3」の気になるトコロ(6)(1/3 ページ)

» 2015年07月08日 00時00分 公開
[山口恵祐, 矢野渉ITmedia]

Surface 3とSurface Pro 3のディスプレイを比較する

 日本マイクロソフトのWindowsタブレット「Surface 3(4G LTE)」をさまざまな角度から検証する本連載。これまで「Surface Pro 3」と比較しながら、Surface 3の外観をはじめ、パフォーマンスバッテリー駆動時間Type Coverの使い勝手3D描画性能と発熱についてレビューしてきた。

 今回はユーザーが日々の利用で最も目にするディスプレイをチェックする。Surface Pro 3の12型ディスプレイから、10.8型ディスプレイへと一回りサイズダウンしたSurface 3だが、表示品質や輝度、色温度、ガンマ、色域などの違いを実際に測定してチェックしていこう。

Surface Pro 3とSurface 3 「Surface 3」(左)と「Surface Pro 3」(右)

スペック上の数値は減少しながらも、表示品質は大幅に向上

 Surface 3とSurface Pro 3のディスプレイ仕様を以下に表でまとめた。相違点は赤字で示している。Surface 3は画面サイズを縮小しながらも、アスペクト比は3:2を維持している。

 これはペン入力による「紙の代替用途」として、紙のノートに近いサイズを初めて採用したSurface Pro 3の設計思想を受け継いだものとして考えていいだろう。Surface 3もSurface Pro 3同様にSurfaceペンを使ったペン入力が利用できる(ただしペンは別売り)。本体の薄型化と軽量化によって、より紙のノートらしい使い勝手に一歩近づいたと言える。

Surface 3とSurfaceペン Surface Pro 3同様、Surface 3でもN-trig製で256レベル筆圧対応のSurfaceペンが使用できる

 縦の解像度に余裕がある3:2のディスプレイは、ブラウジングやOfficeを使用するときの表示範囲が広く、無駄なスクロールが減るため作業効率が向上する。表示解像度は画面サイズの変更に合わせてSurface Pro 3の2160×1440ピクセルから1920×1280ピクセルに変更された。それに伴い、画素密度も約216ppi(pixels per inch:1インチあたりのピクセル数)から約214ppiに減少したが、文字や画像の表示はSurface Pro 3同様、非常に精細で見やすい。画素密度の違いは誤差レベルと考えていいだろう。

画面比較 1920×1280ピクセルのSurface 3(写真=左)と2160×1440ピクセルのSurface Pro 3(写真=右)
Surface 3とSurface Pro 3の液晶ディスプレイ
製品名 Surface 3 Surface Pro 3
画面サイズ(液晶方式) 10.8型ワイド 12型ワイド
アスペクト比 3:2 3:2
画面解像度 1920×1280ピクセル 2160×1440ピクセル
画素密度 約214ppi 約216ppi
液晶パネル方式 IPS IPS
表面仕上げ グレア グレア
タッチパネル 静電容量式(10点マルチタッチ) 静電容量式(10点マルチタッチ)
デジタイザ N-trig製、256レベル筆圧対応Surfaceペン別売り N-trig製、256レベル筆圧対応Surfaceペン付属
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