ついに日本上陸 「Amazon Echo Dot」をセットアップしてみた山口真弘のスマートスピーカー暮らし

» 2017年11月17日 07時00分 公開
[山口真弘ITmedia]

 国内でのリリースこそ後発となったものの、スマートスピーカーの元祖であり、海外では圧倒的なシェアを誇るAmazon.comのスマートスピーカー「Echo」がいよいよ日本に上陸した。

 現段階では誰でもすぐに買えるわけではなく、Amazon.co.jpのサイト上からリクエストを送っておくと招待メールが届き、そこでようやく購入できるシステムになっている。

 この「招待メール」、どのくらいの確率で当選するのか、それがどのような基準なのかは不明だが(既に本国で出荷済みのモデルなので、在庫が足りないということはないだろう)、ひとまず筆者はEchoファミリーの中で最もコンパクトな「Echo Dot」の招待メールを受け取ることができたので、即注文。11月16日に無事到着した。今回はセットアップの手順を中心にお届けする。

Echo Dot Amazon.co.jpの「Echo Dot」(右)。今回紹介しているホワイトの他にブラックがある。どちらかというとブラックの方がスタンダードだ

設定はスマホアプリから5分もかからず完了

 Echo Dotの初代モデルが海外で発売されたのは2016年3月。Amazonによるクラウドベースの音声サービス「Amazon Alexa(アレクサ)」に対応したスマートスピーカーの元祖である「Echo」が登場した2014年暮れから約1年半後に追加投入されたラインアップの1つだ。日本では2017年11月8日に「Echo」「Echo Dot」「Echo Plus」の3モデルが同時発表され、11月15日に発売となった。

 Echo Dotは、Echoのような縦に長いボディーではなく、灰皿のように背が低いコンパクトなボディーが特徴だ。Amazon Echoが爆発的に台数を伸ばしたきっかけのモデルであり、今回日本で発売されるのは第2世代モデルにあたる。

 ちなみにGoogleの「Google Home Mini」は、このEcho Dotに対抗したラインアップだが、決定的と言ってもいい機能の違いがある。これについては次回以降、製品比較の際にあらためて紹介する。

Echo Dot Echo Dot(左)とGoogle Home Mini(右)
Echo Dot 「Kindle」や「Fire」などAmazon製ハードウェアは、オリジナルのパッケージの上から日本語シールを貼っただけの簡素な作りの場合もあるが、Echo Dotのパッケージはきちんと日本語化されている
Echo Dot Echo Dot本体の他、USBケーブル、9W電源アダプター、インストール手順を示した2つ折りのリーフレット、「使い方の例」を紹介したシートの4点が付属する
Echo Dot ボディーは手のひらサイズ
Echo Dot 本体上面に音量の大小ボタン、ミュートボタン、アクションボタンを備える。Google Home Miniはミュートボタンとアクションボタンに相当する機能が無効化されてしまったため、これらが使えるのは本製品の利点だ
Echo Dot 背面のMicro USBポートから給電を行う。隣にあるのはオーディオ出力端子だ
Echo Dot 付属の9W電源アダプター。「PS57CP」というモデルナンバーを見る限り、「Fire HD 10」(第7世代)に付属のものと同一のようだ

 本製品の設定はスマホから行う。Echo Dotと連携する「Amazon Alexa」アプリはEchoファミリーの発売に合わせて日本語版がリリースされており、これをダウンロードして使用する。こうしたフローについては、Google Homeとほぼ同様だ。

 Echo Dotの電源を投入すると上面のリングが青く光り、クルクルと回るエフェクトが始まる。この青いリングの発光はAlexaに共通するエフェクトで、タブレットのFireシリーズでAlexaを使う場合も同じエフェクトが見られる。

Echo Dot 電源投入の直後および話し掛けた際には外周部が青く点灯する

 さらにしばらく待つと青色がオレンジ色に変わり、程なくしてセットアップ開始の音声ガイダンスが流れる。本製品は上面に明らかにそれと分かる音量調節ボタンがあるため、このガイダンスの音量が大きすぎる場合、すぐにボリュームを下げられる。Google Home Miniは知っていなければ音量調節の方法が分からないので、これは地味にうれしい。

 セットアップ手順は、Google Homeだと置き場所の名前を付けたり、声の聞き取りテストを行ったり、住所を確認したりと、かなりの項目数があり、かつ寄り道の許されない一本道の長いフローであるのに対して、EchoはAmazonアカウントでログインした後、デバイスを選んでWi-Fi設定を行うだけというシンプルさだ。

 これはAmazonアカウントには既に住所がひも付いていることに加え、置き場所の名前などは後から変更すればよいというスタンスによるものだと思われる。つまり最初にあらゆる設定を行うGoogle Homeに対して、必要最小限の設定だけを行うのがAmazon Echo、という違いだ(多分)。

 ともあれ、基本的にはWi-Fi設定を行うだけで、すぐに使えるようになる。所要時間は5分かかるかかからないか、といったところだ。以下、スクリーンショットで紹介する。

Echo DotEcho Dot まずは「Amazon Alexa」アプリをダウンロード(画像=左)。アプリを起動しAmazonのアカウントでログインし、利用規約に同意して続行する(画像=右)
Echo DotEcho Dot いきなりホーム画面が表示された(画像=左)。続いてデバイスのセットアップを行う。「設定」を開き、今回購入したデバイス(Echo Dot)をタップして開く(画像=右)
Echo DotEcho Dot まずはWi-Fiの設定を行う(画像=左)。「Wi-Fiを更新」をタップ。スマートフォン本体のWi-Fi設定を一時的に変更し、Echo Dotとアドホック接続する(画像=右)
Echo DotEcho Dot 周辺のWi-Fiネットワークが検出されるので、利用するSSIDをタップ(画像=左)。パスワードを入力する(画像=右)。これはWi-FiのパスワードであってAmazonアカウントのパスワードではない
Echo Dot 設定完了。「Echo Dotに接続できました」という音声が流れる。これでEchoとネットが接続され、さまざまなスキルが利用できるようになった

 Wi-Fi設定が終わったら既に使えるようになっているので、製品付属の「使い方の例」などを参考にしながら、いろいろ話し掛けてみるとよい。

 またスマホアプリで「スキル」を開くと、利用可能なさまざまなスキル(スマホで言うところのアプリに相当するもの)の一覧が見られるので、好きなスキルを有効化し、話し掛け方の例を参考にしながら、試してみるとよいだろう。

Echo DotEcho Dot スマホアプリで「スキル」をタップして開くと、さまざまなスキルが見られる(画像=左)。スキルの紹介ページ(画像=右)。下までスクロールするとカテゴリー別の一覧がある
Echo DotEcho Dot ITmediaでも多数のスキルを用意している(画像=左)。これはITmedia PC USERのスキル(画像=右)。これを有効にすれば、「アレクサ、今日のニュースは?」と尋ねると、ITmedia PC USERが提供するヘッドラインニュースが読み上げられる。ちなみにこの連載はニュースではないので読み上げられない

 以上、利用可能になるまでの手順をざっと紹介したが、今回筆者が試した際には、Amazonアカウントでログインした後は何をすればよいのか表示されず、自力でデバイスを選択してWi-Fi設定を行わなくてはいけなかった。これは筆者が既にシミュレーターサービス「Echosim.io」で、Echo Dot以外のデバイスを登録済みだったことが原因とみられる(多分)。

 筆者のようなケースは例外として、ほとんどの場合、現段階で所有デバイスは1つだけのはずなので、通常はAmazonアカウント登録からWi-Fi設定にスムーズに入れるはずだ。という前提で、上記の導入手順は若干編集を行っているのでご了承いただきたい。

 つづく。

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