Facebookは14年前にマーク・ザッカーバーグCEOが立ち上げた、「世界中の人々をつなげるため」のサービスです。これまで個人情報の扱いで何度も批判され、その度に「ごめん、直す」と言い続けてきました。それでも、今年ほどいろんな問題が連続したのは初めてです。関連する出来事を時系列に並べておきます。
だいぶ長くなりましたが、これでもFacebookが少しずつ発表した「これだけのフェイクアカウントを削除しました」のような発表は省いてあります。並べて見ると、いつもまず外部からすっぱ抜かれて、それについて言い訳し、謝罪して対策を発表する、というサイクルであることが分かります。
ザッカーバーグ氏はどんなに謝罪しても、根本では今でも「プライバシーは社会規範ではなくなる」と考えているのではないでしょうか。金もうけのためではなく、「世界をつなげるため」にはプライバシーより成長を優先することが正しいと思っていた(今も思っている?)のかもしれません。
そこにGoogleのようなDon't be evilが入る余地はなく、価値観に付いていけない人は、買収した企業の創業者たちのように、去って行く。そんな印象の1年でした。
ザッカーバーグ氏はまだ34歳。この最大の苦境をどう切り抜けていくのか、2019年も注目していきたいです。
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