iPhone 4白モデル再度延期、原因は初代iMacと似た問題?

» 2010年07月26日 15時09分 公開
[Nicholas Kolakowski,eWEEK]
eWEEK

 Appleは7月23日、iPhone 4ホワイトモデルの発売を年内に延期すると発表した。同モデルにとって2度目の後退だ。同社は6月に、同モデルの発売を7月後半に延期していた

 「iPhone 4のホワイトモデルは、依然として当初の予想以上に製造が難航している」とAppleのWebサイトに23日に掲載された発表文にはある。「その結果、同モデルの提供は年内となる。より人気の高いブラックモデルの販売には影響しない」

 「Buy iPhone(iPhoneを購入)」ページでは、iPhone 4のホワイトモデルの下には「現在、注文も店頭受け取りもできません」と記されている。

 もしもiPhone 4の製造問題が白という色に関するものなら、品質管理を超えた製品の美観の問題にAppleが取り組むのはこれが初めてではない。リードナー・カーニー氏著「Inside Steve’s Brain」によると、Appleは初代iMacでも同様の問題を抱えたという。

 「iMacの外観を安っぽくない、格好いいものにするために、Appleのチームは筐体を透明にすることに決めた」とカーニー氏は同書で述べている。この本は、Appleのスティーブ・ジョブズ氏の経営スタイルと、1990年代半ばの倒産寸前の状態からのAppleの復活について書いている。「だが、初めは斑点やしまができる問題が起きた。均一に透明なプラスチック筐体が製造ラインから出てこなかった」

 この問題を解決するため、(デザイナーの)ジョナサン・アイブス氏のチームはキャンディー工場を訪問し、「大量生産の着色プロセスについて学んだ」という。それが、iMacの筐体の問題を解決するのに役立った。

 カーニー氏によると、Appleの製造技法は、時に技術的にかなり難しくなることがある。そうしたプロセスの1つで「ツインショット」と呼ばれる技法は、2種類のプラスチックを1つの型に流し込んで接着する。その結果、iPodの前面は「2つの異なる素材でできているように見えるのに、それをつなぐ継ぎ目が見えない」ようになっている。もちろん、Appleのデザインスタイルは定期的に変化し、それにより新たな製造手法が必要になることも多い。iPhone 4は、Appleのスマートフォン製品ラインにおけるそのようなシフトを表している。

 Appleが以前から秘密主義を通していることを考えると、同社がホワイトモデルの度重なる発売延期の正確な理由を明かすことはないだろう。公式回答の代わりに、一部のオンラインニュースは独自の説明をしている。

 「品質管理部門の社員が、Appleのスクリーンプリンティング担当業者が、白のiPhone 4のカバーの問題に対処しているかもしれないと認めたという」とテクノロジーブログEngadgetは18日に、21st Century Business Heraldの記事を引用して伝えた。「具体的に言うと、工場ではまだ塗料の完ぺきな厚さと不透明性を達成しようとしているところだ」

 白い筐体の問題に加えて、iPhone 4のデザインはほかの面でも物議を醸している。本体外周のアンテナに触れると電波感度が落ちるという顧客の苦情や報道を受けてから数週間後、Appleは16日に記者会見を開き、9月30日までにiPhone 4を購入した顧客に、同製品の外周を覆うゴムのBumperケースを無償配布すると発表した

 Appleのティム・クックCOO(最高執行責任者)20日の決算発表会で、アンテナ問題はiPhone 4の売り上げに影響していないと主張した。

 「わたしの携帯電話には供給を増やしてほしいという人からひっきりなしに電話がかかってくる」とクック氏はアナリストとメディアに語った。「作れるだけすべて売っている」

 一方で、どうしてもiPhone 4のホワイトモデルが欲しい人たちは、白のスプレー塗料を買おうと考えているかもしれない。もっとも、自分でそのような改造を加えたら、保証が無効になる可能性があるが。

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