Apple、MacやiPhone、iPadが好調で過去最高の四半期業績

» 2011年01月19日 08時14分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Appleが1月18日(現地時間)に発表した2011年第1四半期(10〜12月期)決算は、iPhone、iPad、Macの売り上げが好調で、四半期ベースで過去最高の売上高、純利益となった。売上高が前年同期比71%増の267億4000万ドル、純利益は同78%増の60億ドル(1株当たり6.43ドル)と、同社が前期に発表した見通し(売上高が約230億ドル、1株当たり純利益が4.80ドル)およびThomson Reutersがまとめたアナリスト予測(売上高が244億ドル、利益が1株当たり5.38ドル)を大きく上回った。粗利率は38.5%と前年同期の40.9%を下回った。

 Mac、iPhone、iPadの販売台数がそれぞれ四半期として過去最高を記録した。Macの販売台数は413万台で、前年同期比では23%増だった。特にMacBook Proが好調で、ノート型の販売台数は前年同期比で34%伸びたという。2010年4月に発売されたiPadの販売台数は前期比75%増の733万台だった。iPhoneの販売台数は前年同期比86%増の1624万台。iPodの販売台数は7%減の1945万台だった。iTunes StoreやiPod関連サービスでの売り上げは14億3100万ドルだった。Apple TVの販売台数は公表されていない。

 売上高を地域別で見ると、アメリカが51%増の92億1800万ドル、欧州が44%増の72億5600万ドル、日本が83%増の14億3300万ドル、アジア太平洋地域が175%増の49億8700万ドル、直営店経由が95%増の38億4700万ドルだった。

 前日に病気療養休暇に入ると発表があったスティーブ・ジョブズCEOは発表文で「Mac、iPhone、iPadの記録的な売り上げで、ホリデーシーズンを含む同四半期に驚異的な業績を収めた。われわれはエンジン全開で、VerizonによるiPhone 4販売を含め、今年も幾つかのエキサイティングな製品を用意している」と語った。

 1〜3月期の見通しについては、売上高を約220億ドル、1株当たり純利益を4.90ドル程度と慎重な予測を示した。

 業績発表後の電話会見で、ジョブズCEOの療養については直接は触れられなかったが、ティム・クックCOO(最高執行責任者)は「Appleにはすばらしい才能を持った多数の社員、スティーブ(ジョブズCEO)が先導する改革の文化がある。私はAppleの未来に大きな自信を持っている」と語った。

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