“2台持ち”は、もう古い? “スマホのみ”が6割に調査リポート

» 2011年03月02日 15時33分 公開
[ITmedia]

 マクロミルがスマートフォンの利用動向に関する調査の結果を発表。購入動機はPCサイトの閲覧やアプリの利用が上位を占め、購入しない理由は「もう少し状況を見たい」が最多となった。利用スタイルについては、これまで主流だった携帯電話との2台持ちから、メイン端末として使う形にシフトし始めているようだ。


 スマートフォンの所有者に、利用している端末の購入理由を聞くと、「PCサイトを閲覧できるから」が78.4%で最多となり、次いで「アプリが豊富」が59.5%でこれに続いた。男女別にみると、女性は男性に比べ「いろいろなことができそう」という理由を挙げる人が約30ポイント高く、漠然とした期待で購入しているケースも少なくないようだ。

 スマートフォンの購入意向がある人に、まだ購入していない理由を聞くと、「もう少し状況を見たい」が52.4%で最多となり、「本体価格が高かった」が46.1%で2位となった。男女別にみると、男性は女性に比べて「バッテリーの持ちが悪そう」「契約している通信会社の端末がなかった」が、女性は男性に比べて「使いこなせるか不安がある」「タッチパネルが使いにくそう」が、それぞれ10ポイント以上高かった。

 スマートフォン所有者に携帯電話の所有台数を聞くと、「スマートフォンのみ」が59.2%、「スマートフォンと通常の携帯電話の2台」という回答が39.3%となった。購入意向者は、スマートフォンを購入したら「スマートフォンのみ」にするという回答が87.4%で、「2台持ち」を希望する人は10.7%にとどまっている。

Photo スマートフォン所有者の携帯電話所有台数(左)。これからスマートフォンを購入する人は、9割弱が「スマートフォンのみ」と回答している(右)

 スマートフォン所有者に利用している機能やサービスについて聞くと、「メール」が90.0%、「PCサイトの閲覧」が89.9%と上位を占め、「音声通話」が74.0%、「カメラ・ムービー撮影」が73.5%で続いた。

 スマートフォンを購入して「よかった」と感じたシーンは、「出先ですぐに何かを調べたいとき」が最多で76.0%、「時間をつぶしているとき」が65.8%、「道に迷ったとき」45.9%と並んでいる。

 利用しているスマートフォンの満足度については、「満足している」が14%、「まあ満足している」が57%と、合わせて約7割が満足していることが分かった。iPhoneユーザーの満足度は80%で、Androidユーザーの64%を16ポイント上回っている。満足している点は、iPhoneでは「デザイン」が55%で最多、Androidでは「液晶画面の大きさ」が52%で最多となった。また不満な点はどの機種でも「バッテリーの持ち」がトップだった。

 どの程度スマートフォンを使いこなしているかに関する自己評価を、0%から100%の割合で聞くと、「80%以上」が20.6%であったのに対し、「50%未満」は約37%だった。OS別にみるとiPhoneユーザーは54.9%と、Androidユーザーの46.4%を上回っている。

 なお、スマートフォンの購入意向者が検討している機種は、「iPhone 4」が32.0%でトップ。2位は「REGZA Phone T-01C」で21.8%、3位は「GALAXY S SC-02B」で20.4%となっている。


 調査は2月17日と18日の両日に実施したもので、有効回答数はスマートフォン所有者412人、スマートフォン購入意向者206人。

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