KDDIがLTE導入の前に、トラフィックが高い基地局のデータを周辺局にオフロードする「EV-DO Advanced」を展開することが分かった。KDDI 技術開発本部 標準化推進室長の古賀正章氏が、ワイヤレスジャパン2011の講演で明らかにした。
KDDIは、2012年12月にLTEの商用サービスを開始する予定としているが、それにさきがけた2012年4月以降、EV-DO Advancedを導入する計画。古賀氏によれば、基地局のトラフィックをミクロに検証すると「混雑している局とそうでない局が、けっこう隣同士にあったりする」という。こうしたケースで、境界にいるユーザーをトラフィックが空いている局に割り当てて負荷を分散。混雑エリアの通話品質の向上を図るとともに、トラフィック増加による品質の劣化を回避する。
EV-DO Advancedは、基地局のソフトウェア更新で導入でき、既存の端末も対応するという。
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