LTEの前に「EV-DO Advanced」、KDDIが2012年4月以降に導入ワイヤレスジャパン2011

» 2011年05月27日 19時53分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 KDDIがLTE導入の前に、トラフィックが高い基地局のデータを周辺局にオフロードする「EV-DO Advanced」を展開することが分かった。KDDI 技術開発本部 標準化推進室長の古賀正章氏が、ワイヤレスジャパン2011の講演で明らかにした。

 KDDIは、2012年12月にLTEの商用サービスを開始する予定としているが、それにさきがけた2012年4月以降、EV-DO Advancedを導入する計画。古賀氏によれば、基地局のトラフィックをミクロに検証すると「混雑している局とそうでない局が、けっこう隣同士にあったりする」という。こうしたケースで、境界にいるユーザーをトラフィックが空いている局に割り当てて負荷を分散。混雑エリアの通話品質の向上を図るとともに、トラフィック増加による品質の劣化を回避する。

 EV-DO Advancedは、基地局のソフトウェア更新で導入でき、既存の端末も対応するという。

Photo LTEの前にEV-DO Advancedを導入(画面=左)。LTEは2012年12月に商用サービスを開始し、2014年度末にはEV-DO Rev.Aと同等のエリア展開を目指す

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