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» 2012年01月12日 20時15分 UPDATE

接客から決済まで、タブレット端末で一気通貫――「ペイメント・マイスター」がiPadに対応

iPhoneをクレジットカード決済端末に転用できるソリューション「ペイメント・マイスター」がiPadにも対応。商品をiPadで紹介し、顧客に気に入ってもらえればそのまま決済――そんな運用が可能になる。

[山田祐介,ITmedia]
photo iPadに装着して使う「D-Holster for iPad」と、BluetoothでiPadに接続するモバイルプリンタ一体型「P25-iM」

 フライトシステムコンサルティングは1月12日、iPhone用クレジットカード決済ソリューション「ペイメント・マイスター」をiPadにも対応させると発表した。iPadと連携するカードリーダー端末を新たに用意し、ペイメント・マイスターのアプリと組み合わせることでモバイル環境での決済処理を可能にする。

 端末は、BluetoothでiPadに接続するモバイルプリンタ一体型の「P25-iM」(中BlueBamboo製:5万9800円)と、バーコードリーダーやNFCリーダーも搭載したiPad装着型の「D-Holster for iPad」(米I Love Velvet製:4万9800円)の2種類。2月に発売する。

接客から決済までをiPadで

photo フライトシステムコンサルティングの片山圭一郎社長

 「最小限の設備で最先端の決済システムを提供したい」――そう話すのは、同社代表取締役社長の片山圭一郎氏。日本ではまだ馴染みの薄いスマートフォン連携型の決済ソリューションだが、米国ではすで2008年にクレジットカード決済用のスマートフォンケースが登場し、2010年に入ってからはさまざまなケースメーカーが参入しているという。大手小売店などの導入も進んでおり、「米国ではスマートフォンやタブレット端末を使って電子決済するのが一般的になってきている」と片山氏は説明する。

 スマートフォン決済ソリューションのメリットは、通信ネットワークさえあれば、場所を問わず手軽に決済ができることだ。訪問販売やイベント会場での即売会、飲食店のテーブルチェック、さらにはレジ混雑時の決済対応など、活用シーンは幅広い。こうした可能性に注目し、日本でもスマートフォン活用型の決済ソリューションがいくつか登場している。同社は2010年9月に、三菱UFJニコスとiPhone向けペイメント・マイスターを共同開発し、販売を開始。導入企業数は非公開だが、生命保険会社や小売店業などが利用しているという。


photo ペイメント・マイスターの概要

 ペイメント・マイスターは、高いセキュリティ基準、中国からの観光客が多く利用する銀聯カードへの対応、レシートプリンタへの対応などが特徴。これまではiPhone向けに提供してきたが、iPad対応を求める声も多く、対応に乗り出した。iPadを商品のプレゼンテーションツールとして活用する企業が増える中、接客から決済までをiPadで行える同ソリューションにニーズがあると片山氏はみる。すでにいくつかの引き合いがあり、例えば宝石店など高価な商材をあつかう業種が特に注目を示しているという。

シンプルな「P25-iM」、拡張性の高い「D-Holster for iPad」

photo P25-iM

 モバイルプリンタとカードリーダーを1つにしたP25-iMは、決済とレシート発行をシンプルに実現できる製品。BluetoothでiOS端末と接続し、iPadだけでなくiPhoneやiPod touchでも利用できる。便利に持ち運べるよう、ベルトに装着できるようにもなっている。シンプルにスマートフォン決済を導入したいユーザーに同製品を訴求していく考えだ。

 一方、ケース型のD-Holster for iPadは、2次元バーコードリーダーやNFCリーダー/ライター、ICチップ付きクレジットカードに対応する接触ICリーダーも搭載する多機能モデル。iPad 2に装着できるほか、アタッチメントを切り替えることでiPhoneやiPod touchに装着することも可能だ。ただし、初代iPadを装着することはできないという。


photophoto D-Holster for iPad。持ち歩きに便利なネックストラップやハンドストラップに加え、スタンドも備えている
photo 本体をiPad向けアタッチメントから取り外し、iPhoneやiPod touch向けアタッチメントに付け替えられる

 さまざまなリーダー装置を備え、将来的に機能を拡張できるのがD-Holster for iPadの強み。まずクレジットカード/銀聯カード決済機能の提供からはじめ、さらに夏〜年内にはNFC機能を使ったモバイル決済サービスへの対応を目指す。また、バーコードリーダー機能と他社製POSソフトウェアとを組み合わせたPOSレジ機能も、対応を進めていく考えだ。

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