紙copiイベントで聞いた「幻のモチベーションアップソフト」の話Biz.ID Weekly Top10

先週、「紙copi」のユーザーイベントに参加してきた。イベントでは、開発者の洛西一周氏による「開発裏話」も聞けたのだが、中でも興味深かったのは「幻のモチベーションアップソフト」の話だ。

» 2009年12月08日 20時20分 公開
[杉本吏,Business Media 誠]

 先週のBiz.IDで最も読まれた記事は「高学歴芸人ロザンに社会人の勉強法を聞いてみた」。京都大学卒の宇治原さんは、ノートを取る時に「余裕を持って書く」「ペンは何色も使わない」といった点を心掛けているそうだ。

 筆者が学生のときにも、教科書にひたすらマーカーを引きまくる友人がいた。何でもかんでも強調しすぎて、逆にマーカーを引いていない白い部分のほうが目立っていたくらいだ。同じことは、読書時に付せんを貼る行為にも言えるはず。本当に重要なところのみにマーキングし、「付せんを貼ること」「マーカーを引くこと」自体が目的になってしまわないよう気を付けたいものだ。


 先週、テキストエディタ&Webクリッピングソフト「紙copi」のユーザーイベント(兼「紙copi 3」発表会)に行ってきた

洛西一周氏

 イベント中は、紙copi開発者である洛西氏の「過去の開発裏話」などもいくつか聞くことができた。中でも会場が盛り上がったのは、数年前に考案し、開発者向けイベントでコンセプトを披露したきりだという「幻のモチベーションアップソフト」のこと。

 このソフトを使うには、まずPCのキーボードを複数回打鍵し、打鍵音を録音しておく必要がある。ソフトを起動し、録音した音声データをソフトで読み込めば準備は完了。ソフトが起動している間は「キーボードを1回打つごとに2〜3回の打鍵音が鳴る」という仕組みだ。

 「カタカタッ、とタイプしただけで、カタカタカタカタカタカタッ!と音が鳴るんですよ。なんか“オレ仕事してる感”出ません?」(洛西氏)。分かる。これはすごく良く分かる。筆者もたまに、必要以上にカタカタ音を鳴らしながら打鍵して、「私、仕事してます!」感を出すことがある。これが周囲への何らかのアピールになっているかは不明だが(おそらくなっていないと思うが)、やっているうちになんとなく自分の気分まで乗ってくるのが不思議だ。

 個人的には、「[Enter]キーのときだけ打鍵音を大きくする」などの細かい設定ができたら完ぺきである。誰か作ってくれたなら、さっそくカタカタ鳴らしながら筆者がレビュー記事を書くと思う。

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