退職者が選ぶ「辞めたけど良い会社ランキング」 3位「A.T.カーニー」、2位「グーグル」、1位は?(2/2 ページ)

» 2021年11月19日 15時02分 公開
[秋月かほITmedia]
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3位「A.T.カーニー」

 3位は米シカゴで創立されたコンサルティング会社「A.T.カーニー」だった。

 実際にA.T.カーニーで働いていた人からは「幅広く、様々な産業・企業における経営課題をキャリアの早期の段階で把握したかったから。また、コンサルタントの問題解決手法について体系的に学ぶ経験を得たかったから」(男性・戦略コンサルタント)といった意見が寄せられた。

photo 「A.T.カーニー」の社員による会社評価スコア

官公庁の中で唯一ランクインした8位「特許庁」

 今回のランキングでは、経済産業省の外局であり、発明や意匠・商標に関する知的財産の管理や手続きを行う機関「特許庁」が官公庁の中で唯一上位にランクインした。

 特許庁で働いていた人からは「非常に研修が充実している。法律の知識がなくとも、入庁後の研修で必要な知識は身につけることができる。また、長く務めることで弁理士資格を取得可能であり、退職後も活躍することができる」(男性・審査官)、「日本の知的財産権(特許、実用新案、意匠、商標)を所管するという重要な仕事であるので、自分の仕事に誇りを持つことができる。また、審査官の業務経験というキャリア、人脈は他に代え難い貴重なものであり、退官したあとの仕事の上でも間違いなく一目置かれるキャリアになると考えたから。」(男性・審査官)といったコメントが寄せられた。

photo 「特許庁」の社員による会社評価スコア
photo 退職者が選ぶ「辞めたけど良い会社ランキング2021」1〜5位

 オープンワークは結果について以下のように分析している。

 「トップ3は全て、トップ10を見ても半数が外資系企業という結果になった。日系企業と比べると外資系企業は人材の流動性が高いイメージがあるが、『入社理由』の社員クチコミを見ると、入社時のキャリアビジョンとして、自身の長期的なキャリアの通過点としてその企業を捉えている声が多く見られた。自身が求める成長を得られ、次のステップに進むためのポジティブな退職であることが、退職後の高評価につながっている可能性がある」

 さらに「8位にランクインした特許庁では、自身の専門性を発揮できるだけでなく、未経験であっても充実した研修によって専門性を身につけられる点や、審査官として7年以上勤務すると弁理士の資格を取得できる点を評価する声が寄せられていた。上位企業と同様に、長期キャリアを描ける点が評価につながっていることがうかがえる結果となった」と評価した。

 当ランキングの集計期間は2018年1月〜21年10月で、対象データはOpenWork上に退職者からの投稿が10件以上存在する4691社15万3302件のクチコミを元にした。

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