出版業界で起こったニュースにならない出来事をまとめてお届けする週刊連載。先週は、POSデータシステム周りで動きがありました。そのほかのニュースダイジェストと合わせてどうぞ。
9月19日、創刊30周年を迎えるテレビ情報誌「ザテレビジョン」でスマートフォン向け電子雑誌サービス「ザテレビジョンDigital」の提供を開始した。
「週刊ザテレビジョン」の掲載記事をすべて読める。Webブラウザでの閲覧形式とし、スマホのOS、機種問わず、アプリのダウンロードも不要。情報は雑誌の発売に併せて自動更新されるので、最新号の記事もすぐに閲覧できる。月額315円の有料エリアのほか、記者会見レポートなどの無料エリアも用意した。
創刊30周年記念キャンペーンとして、2012年12月末日まで、「ザテレビジョンDigital」の有料エリアを含むすべてのコンテンツを無料で提供する。
池田書店、NHK出版、主婦の友社、新星出版社、日本文芸社の売行き良好書・ロングセラー各10点・15冊の合計50点・75冊(8万7757円)の実用書セット。テーマは「食と健康」。注文書などは9月24日に組合員約4600店に郵送する。条件は4カ月の長期委託。販売実績に応じ、出版社から報奨金が支払われる。POPや棚差しプレートも同梱。申込締切は10月5日。取次搬入は11月7日。実施期間は11月から来年2月まで。テーマに沿った他社の実用書も巻き込んだフェア展開や実用書棚の新設など売場環境の改善も狙う。
書店の実売データをまとめて出版社に提供するJSOLの「TTC-NET」が9月末でサービスを止めることで、取り引きのある出版社26社のうち、23社がインテージの「HI-NET」を利用することになった。講談社、集英社、徳間書店、マガジンハウスなどがインテージと取り引きを開始する。
これにより同社と取り引きする出版社は102社となり、大台を超えた。TTC-NETを利用していた小学館は、三菱総研DCSの「P-NET」を利用する。
インテージは11月6日午後3時半から、東京・千代田区の東京国際フォーラムに出版社約200人を招き、第2回「出版POSユーザー会」を行う。
Copyright 2015 新文化通信社 All Rights Reserved.