差し替えて使えるSDカード型非接触ICカード〜ボーダフォンが開発

» 2004年05月06日 15時59分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 既に対応を進めているドコモ、KDDIに続き、ボーダフォンも非接触ICカード対応端末の試作機を開発した。ただし、方式は3社で異なるものになる。

 ボーダフォンとシャープは、携帯電話のメモリカードスロットに差し込んで使えるSDカード型非接触ICカードと対応端末の試作機を開発、5月11日から開催される「ビジネスシヨウ2004」でデモンストレーションを行う。

 開発されたのは、SDカード互換のMMCベースの非接触ICカード2種と(サービス時にMMCカード型になるかどうかは未定)、J-SH53ベースの対応端末。カードは交通分野での利用を想定したJICSAP2.0仕様と、金融・公的分野での利用を想定したISO 14443 Type B仕様を用意、日立製作所の協力を得て開発されている。

 「ISO 14443 Type Bは、接触型サービスとして、金融系や住基ネットなどに採用されており、非接触ICによるサービス提供の動きもある」(ボーダフォン広報)。端末については、シャープ製以外の端末に搭載することも視野に入れた開発を行っている。

 非接触ICカードをメモリカード型にするメリットは、1)用途に合わせて差し替えれば1台の端末で2種類のカードが利用できる 2)携帯電話の機種変更時でも、新機種でそのまま非接触ICサービスを利用できる 3)携帯電話だけでなく、対応機器であればPCやPDA、カーナビなどでも使える という3点だ。

 ドコモが推進するFeliCa(用語参照)に対応するかどうかは、「現時点では決まっていない」としているが、ユーザーのニーズを見ながら実現に向けて取り組む考えだという。

 端末やカードの市場投入時期、サービスインフラの構築をボーダフォンが行うかなどの詳細については未定。ICカードに搭載するアプリケーションは、国際標準規格に準拠する方向で検討を進める計画。今後は技術的な開発や検討を行うとともに、並行してサービスプロバイダやシステムベンダーなどと協議し、具体的なサービス提供を目指す。

 携帯電話をかざすだけで決済を行ったり、電子チケットや鍵、会員証として使える──。そんなことを可能にする携帯電話への非接触ICカード搭載は、2004年の携帯電話市場における注目のトピック。携帯電話への非接触ICカードの搭載は、ドコモがFeliCa搭載端末を今夏を目処に提供予定で(3月24日の記事参照)、対応サービスの準備も進んでいる(2003年10月の記事参照)。KDDIは、非接触ICカード「Suica」の機能を取り込んだ携帯電話を「2005年度後半のJR東日本のスタートに合わせて導入」することを明言している(4月28日の記事参照)。

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