出そろった冬の3G〜FOMA、WIN、V3Gを比較する(2/3 ページ)

» 2004年12月09日 23時19分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

FOMA、WIN、V3Gの冬モデル

 こんな状況の中、各社は新3G端末をリリース。ドコモはFOMA 901iシリーズ5機種、KDDIは音楽配信サービス着うたフル対応のWINシリーズ4機種、ボーダフォンは3G端末7機種をラインアップし、冬商戦に臨む。

キャリア 最新契約数 2005年3月目標数
ドコモ・FOMA 706万(10月末) 1080万
KDDI・WIN 119万(9月末) 300万
ボーダフォン・VGS 27万4400(10月末) 非公開
各社の3G最新ネットワーク契約者数
ドコモの901iシリーズ5機種。左から「D901i」「F901iC」「N901iC」「P901i」「SH901iC」
KDDIの着うたフル対応端末4機種。左から「W22SA」「W21CA」「W21T」「W22H」
ボーダフォンのVodafone 3G 冬モデル7機種。左から「902SH」「802SE」「802SH」「802N」「702NK」「702MO」「702sMO」

ネットワークのポテンシャルを比較する

 端末のサービスを考える上で、基本となるのは通信ネットワークのパフォーマンスだ。3社は周波数帯や方式が異なる。

キャリア 利用周波数帯 方式
ドコモ 2GHz W-CDMA
KDDI 800MHz CDMA2000(1x/1x EV-DO)
ボーダフォン 2GHz W-CDMA
ドコモは800MHz帯もW-CDMAで利用する予定。KDDIは2GHz帯でもサービスを開始しているが、利用できるのはデータカードのみ。800MHz帯の利用が中心になっている
キャリア 下り最大速度 上り最大速度
ドコモ 384Kbos 64Kbps(384Kbps)
KDDI(1x) 144Kbps 64Kbps
KDDI(1x EV-DO) 2.4Mbps 144Kbps
ボーダフォン 384Kbps 64Kbps
KDDIは2種類の通信方式を導入中。2002年に1xをスタートし、2003年にはデータ専用の通信方式1x EV-DO(サービス名1X WIN)を開始した。ドコモは一部データカードで上り384Kbpsの通信が可能になっている

 簡単にいえば、スペック上最も高速なのはKDDIのWIN端末だ。ただし実利用上はこれらのスペック数値はあまり当てにならない。実機による速度テストでも分かるように、基地局密度や混み具合による影響のほうが、スピードを左右する場合が多い。

 実際には、スピードよりもカバーエリアのほうが気になるだろう。「人口カバー率」という指標でエリアの広さを表すが、実のところ人口カバー率は各地域の市町村役所がエリアに入っているかどうかの値でしかない(2003年9月19日の記事参照)。各社99%を超えた今となっては屋内エリアや基地局密度のほうが重要だ。

 KDDIの1X/1X WIN端末は、過去のcdmaOneネットワークも利用できるため、当初からエリアが広かったのが特徴。対するドコモとボーダフォンのW-CDMAは、従来方式のPDCと互換性がないためエリア拡大に時間がかかった。ただし、現在最も差がつくのは屋内や山間部だろう。「3Gのカバレッジはいいところまできているが、屋内で他社に遅れをとっている部分がある」(ボーダフォンの津田志郎社長、(12月8日の記事参照)

 ネットワークの違いで大きな差があるのは海外での利用だ。ドコモとKDDIが基本的に国内専用機であるのに対し、ボーダフォンは一部機種(「802N」)を除いて、海外のGSM/GPRSにも対応している。通話だけでなくメールやWeb閲覧、国によってはテレビ電話も可能だ。ドコモもGSM対応のFOMA「900iG」を予定しているが未発表(10月5日の記事参照)。KDDIも海外のCDMA対応の「A5505SA」を用意しているが、1X WINには対応していない。

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