300万画素ケータイ「W31CA」の威力を試してみた荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(4/4 ページ)

» 2005年08月30日 23時25分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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 秋ということで秋刀魚を。ちょっと台所の照明の関係で一部暗くなってしまったが、室内でのクオリティを見るということで。

縦撮りと横撮りで変わる操作体系

 W31CAの画質がかなりよかったので、つい作例を多く並べてしまった。最後に、使い勝手をチェックしよう。

 W31CAは端末を開いて撮るときと、ディスプレイ部をひっくり返して横向きに持って撮るときとで、ガラリとインタフェースを変えている。開いて撮るときは、縦長画面に合わせたメニューが表示される。

縦位置でメニューを表示すると縦位置用のデザインで出てくる。撮影モードでケータイモードとPCモードを切り替えて使う

 カメラボタンはないが、センターキーでメニューを出すとフォトモードが中央にあるので、もう一度センターキーを押すだけでカメラモードになる。この状態で撮るときは、たくさんのキーに割り当てられているショートカットを駆使できるのでライトのオン/オフやマクロのオン/オフ、ベストショットのオン/オフなどを即座に行える。この点はとてもいい。

 横向きで撮るときは、メニューも横向きで表示される。こちらもなかなか見やすい。ただ、側面の「半押し機能付きシャッター」を含む5つのボタンですべてを操作する必要があり、この点は少し面倒にも感じた。よく使うマクロやライトのオン/オフは、メニューの頭のほうに配置するなど工夫がほしかった。

ディスプレイ部をひっくり返すと横位置用の画面に切り替わる。4:3モード時は右の方が空くため、右にある各種情報がそこに表示される
このベストショット選択画面は親切でわかりやすい

 実をいうと、ユーザーインタフェースや機能はW21CAから大して変わってない。一番違うのはメール添付できる容量が500Kバイトに上がったことだろうか。これにより、相当大きいファイルサイズの画像も送れるようになっている。

300万画素は必要か

 以上、W31CAで撮った作例を見てきたが、ここで改めて「300万画素は必要か」と言われると、どうだろう。

 筆者の答えは「不要」だろうか。300万画素ということで、撮った写真をそのままプリントできるし、そのための規格にも対応している。ワイドで撮った写真も、フジカラーの「ハイビジョンサイズプリント」でプリント可能だ。ただ実際に、「次はプリントするから3.2Mのサイズで撮ろう」という撮り方をするかは疑問なのだ。

 どちらかというと「これはきれいに撮れたからプリントしよう」という流れが普通。普段からファイルサイズが大きくなる3.2Mモードで撮るかというと、そんなことはないのではないか。

 個人的には、ケータイの写真は端末でそのまま見たり、メールで送ったりモブログで公開したりという使い方が向いていると思う。つまり、デジカメではできない使い方だ。筆者も普段はW21CAをケータイモードの240×400ピクセルにセットしている。

 では「300万画素はジャマか」といわれると、実はそうでもない。もともとが高画素だと、その分「デジタルズームが使える」というメリットがあるからだ。例えばVGAモードでめいっぱいデジタルズームをかけると、300万画素の中央35万画素分だけを使うところまで拡大できるので、かなり大きく撮れる。

標準 めいっぱいデジタルズーム

 240×400モードだとこんな感じ。引いた絵では単なる木の写真だったが、デジタルズームを目いっぱいかけたらセミが撮れました……と、こういうのはけっこう楽しい。300万画素で撮る、撮らないに関わらず、やはりW31CAの高画素は便利といったところだろうか。

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