最後に再生機能についても触れておこう。
モバイルシアタースタイル時は、ワイド画面いっぱいにBGMとエフェクト付きで、写真をスライドショー形式に表示する「エフェクトビジョン」で再生できる。これ、なかなか楽しい。
一方、縦にディスプレイを開くときは中央をややトリミングした状態で表示される。そうしないと表示画像がかなり小さくなるからだろう。
W44Sは、再生時にあらかじめ画像を補整して表示できるのも面白い。ソニー製テレビ“BRAVIA”シリーズに搭載する高画質技術に、輪郭を強調する技術を組み合わせたモバイルディスプレイ用高画質エンジン「RealityMAX」により、ノーマル(補正なし)のほかに、シャープ、ダイナミックなどの画質が選べる。
“ダイナミック”に設定するとハイコントラストでシャープ、より鮮やかに表示されるようになる。見た目が派手な方が好みの人はこの設定を使うといい。
総合的には画質もよく、積極的にカメラ機能を使いたくなる端末だった。
しかし、暗いと合焦に時間がかかったり、ピントがまったく合わないケースがあったことは少々気になった。ここはもうちょっと頑張ってもらえるとうれしい。もう1つ、このスタイルでのカメラ利用も念頭に置いたUI設計をしてくれたらもっと楽しく使えるのにと思う。この「モバイルシアタースタイルで撮る」カメラは非常に面白く、手軽に使えるのだからなおさらだ。
というわけで、モバイルシアタースタイルは「観賞用」と位置付けられているようだが、次は「横位置で撮る」方の使い勝手にもさらなる充実を望みたい。
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