音声入力はもう1つ、「地図アプリ for らくらくホン」も便利に使える。乗換案内、ナビゲーション、地図検索、周辺施設の検索機能が音声入力に対応し、施設名、住所、駅名、時刻表、電話番号、郵便番号などを音声で入力できる。例えば、「二子玉川駅から みなとみらい駅まで、4月11日の12時30分発」というように発声すると時刻表データを参照した乗換案内の入力が完了する。


「地図アプリ for らくらくホン」はマイクのアイコンがある機能で、音声入力が行える。例えば乗換案内であれば「二子玉川駅から みなとみらい駅まで 4月11日の12時30分発」と発声する。「から・まで・の・△時×分発」の言葉がキーワードになっているという。なお「横浜駅から銀座駅まで」と時刻表検索項目は省いてしまっても検索できる地図アプリ for らくらくホンの音声入力は、本体で発声した音声を音声認識エンジンを持つアドバンスト・メディアのサーバで解析し、認識データを返信。そのテキストデータを地図アプリの提供元であるゼンリンデータコム(と駅前探検倶楽部)のサーバへ送信してデータを呼び出す仕組み。「しんせつ・かんたん・あんしん」の裏側は、かなり複雑な仕組みで運用されている。
さて、この音声入力メールは、一般ケータイユーザーにもかなり高速に、便利に文字を入力できる「支援機能」としてなかなかの可能性を秘めていると思える(携帯の文字をブラインドタッチで高速に入力できるほどの達人やフルキーボード搭載の機種を所持するユーザーは別かもしれないが)。「しゃべって翻訳」アプリをさらに携帯の機能と連携させた「外国語に翻訳したテキストに変換」などのサービスもそう遠くない時期に登場しそうだ。また、音声認識サーバをドコモが用意するので、以前、近未来の携帯の活用例を示すドコモのテレビCMでやっていたような“同時翻訳”機能なども想定していたりもするのだろうか。
1つ残念なのは、この認識用の音声入力時にはらくらくホンならではの親切機能「はっきりマイク+ダブルマイク」などが効かないようである。騒々しい場所で使う機会があるのは通話も音声入力メール時もほぼ同じ。これらを含め、今後の機能強化に期待したい。
ワンセグ+音声入力メール搭載「らくらくホン プレミアム」、4月14日発売
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