撮影したら、再生と編集で遊ぼう。
フォトビューアは撮影した写真のサムネイルが立体的に並び(立体的なUIになったことで、サムネイルサイズが小さくて見づらいかなという気がしないでもないが)、そこから選ぶ仕様だ。

写真表示中に軽く画面に触れると右側にメニューボタンが表示される。ここから赤外線通信や画像編集といった、さらに細かい操作が可能だ(なお、8Mサイズのまま「データ編集」は行えない。写真サイズをあらかじめVGA以下に落としておく必要があるわけだが、こういうのは自動でやってほしいのだ)面白いのは編集機能。あらかじめVGA以下のサイズにしておかないと編集できないが(そこが残念)、サイズ変更をすれば画像エフェクトをかけたり、美白にしたり、フェイスエフェクトで笑顔にしたり、顔を細くしたり……と写真を簡単に加工できる。
フェイスエフェクトは、顔の輪郭と目、口を指定して実行する仕組み。顔検出機能を持っているのだからそのくらい自動でやってほしいけれども、なかなか遊べる機能である。
まぁ、細かい不満点もいくつか書いたが、これは現行ケータイの中で最高クラスのカメラだからこそである。ドコモユーザーのカメラ機能徹底重視派は、縦位置(ケータイスタイル)撮影メインならサイクロイドの「SH-01A」、横位置(デジカメスタイル)がメインならタッチパネル&回転2軸の「SH-03A」という感じになるのだろうか。あえてどちらがよいかと問われたら、縦位置と横位置を簡単に使い分けられる点と「振り向きシャッター」機能で、SH-03Aの方を挙げたい。
なお、SH-03Aの「自動切り替えモード」はケータイカメラに今後、普通に備わってくるであろう機能だと思う。レンズを向けただけで被写体が何であるか、端末が賢く判断しようという感じ。今は顔(+笑顔)・バーコード・名刺を認識できるが、今後はカメラ系機能であれば「自動的にマクロモードになる」、暗ければ「自動的に高感度モードになる」とか(本職デジカメでは流行しつつある「おまかせ系オート」のような)など。電話番号やURLの文字列があるなら「電話をかける」「サイトへアクセスする」とか、風景を写したら「地図と周辺の店舗情報を表示する」とか。
もちろん、今も似たようなことはできるが「目的のモードに設定してレンズを向ける」などの手順が必要だった。それがカメラを起動さえすれば「全部解決」となれば、さらにとっつきやすく簡単に、より楽しくケータイカメラを利用できるようになるはずだ。
写真で解説する「SH-03A」
800万画素CCDカメラをタッチパネルで快適操作、光TOUCH CRUISERも搭載――「SH-03A」
カメラレビュー:フツーのボディに8M CCDカメラと秀逸レスポンス、いわゆる“ケータイカメラ”の理想かも──「930SH」
カメラレビュー:大画面のタッチパネルと快適操作、撮ることそのものが“超楽しい”カメラ──「FULLTOUCH 931SH」
カメラレビュー:操作性やレスポンスが向上、8.1Mピクセルならではの描写力はさすが──「EXILIMケータイ W63CA」
ドコモ、2008年冬モデル22機種発表──新型番で新たな4シリーズ展開Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.