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» 2009年02月19日 03時53分 公開

ワイヤレス充電技術「eZone」を初公開、MediaFLOをiPhoneで見るデバイスも――クアルコムブースMobile World Congress 2009(2/2 ページ)

[平賀洋一,ITmedia]
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HSPA+もアップデート

 また同社ブースでは、従来のHSPAをさらに高速化したHSPA+(HSPA Evolution)関連技術のアップデートも公開。HSPA+の帯域をより広く使って複数の伝送波を使って高速化するHSPA+Multicarrierは、10MHzの帯域幅に5MHzのHSPA+伝送波をのせて下り最大42Mbps、平均30Mbps程度の転送速度でHDビデオのスムーズなストリーミングを実演。さらに、十分な帯域幅を取れない場合でも空間多重技術を用いて高速化できるHSPA+MIMOも紹介した。

photophoto HSPAを拡張して上り最大42Mbpsを実現するHSPA+Multicarrier。10MHzの帯域幅に、5MHzのHSPA+伝送波を2つ乗せることで高速化を図った

photophotophoto 狭い帯域でも高速化が可能なHSPA+MIMO。MIMO(空間多重技術)を使って、下り最大30Mbpsの通信を実現する。HSPA+を利用するUSB端末の発売は間もなくとのこと

photophotophoto HSPA+のロードマップ

 HSPA+MulticarrierやHSPA+MIMOを使った今後のロードマップについては、下り最大28Mbps、上り最大11MbpsのHSPA+Release7を2009年中、下り速度を最大42Mbpsに高めたRelease8を2010年中にもサービス開始の予定。また2012年ごろには、Release9以降として下り84Mbps以上、上り22Mbps以上の転送速度を目指すという。

 その先に控えるLTEについては、実際に電波を送出してHDビデオをストリーミングする様子を公開した。3G市場が立ち上がったばかりの欧州市場では、W-CDMAの拡張技術であるHSPA+へ注目が集まっていたが、クアルコムではLTEと3G(HSPA/W-CDMAやEV-DO/CDMA2000)そして2G(GSMやEGPRS)に対応するチップセット群をこの夏からサンプル出荷することで、3G(W-CDMA)からLTEへのスムーズな移行が可能であることをアピールした。

photophoto LTE関連では、クアルコムとノキアシーメンスネットワークスが開発したインフラ設備を使って、10MHzの帯域幅で2×2 MIMOを利用した無線伝送をデモ。HDビデオのストリーミング

photophoto LTEのロードマップ。クアルコムでは3G(W-CDMA、CDMA2000)とGSM、LTEに対応したマルチモードチップセットを今夏よりサンプル出荷し、LTEへのスムーズな移行を支援する

 またモバイル放送規格であるMediaFLOについては、対応スマートフォンだけでなくPCでストリーミングを見るための受信機や、iPhoneなどMediaFLOに対応しない機器へ映像を無線LANで中継するデバイスなど、日本のワンセグのように非ケータイ分野への展開も示していた。MediaFLO波は会場内の臨時基地局のほか、仮免許を取得してバルセロナ市内の3カ所の基地局から直接送信していた。

photophoto 北米で展開しているMediaFLO端末。MediaFLOはワンセグと違い、データ転送量に応じてビットレートが変えられるため効率が高い

photophotophoto またMediaFLOには、番組のストリーミングだけでなく、指定したコンテンツをポッドキャストのようにダウンロードする蓄積型クリップキャスト、天気予報やメッセンジャーを待受画面に表示するIPデータキャスティング、チャットなどのメッセージングやコンテンツへのレイティングを3G網を通じて送信するインタラクティブ・サービスといったサービスに対応する

photophoto 非ケータイ向けのMediaFLO受信機。ソフトバンクのiPhone向け「TV&バッテリー」のように、無線LANを使ってMediaFLOのコンテンツをiPhoneへ中継するデバイスも登場

photophoto こちらはUSB接続型のMediaFLO受信機
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