写真で解説する「misora」

» 2009年04月08日 15時38分 公開
[田中聡,ITmedia]

 持ちやすくて使いやすい、無駄のないデザインを追求したという「misora(ミソラ)」は、今回発表された「iida」ブランド端末の中では比較的オーソドックスな形状のモデルといえる。しかしこのプレーンなデザインこそがmisoraの持ち味でもある。

photophoto 「misora」の本体カラーは左からblack、white、pink。背面パネルはwhiteは光沢感があり、blackとpinkはマット調になっている

 本体カラーはblack、pink、whiteの3色をラインアップ。これらの色は、「月明かりに照らされた夜の海」「夕日に染まる空の絶妙なニュアンス」「雲の重なりが生む自然なグラデーション」といった、生活の何気ない風景をモチーフにしたものだ。misoraという名称は「水」と「空」を合わせた「水空」に由来する。

photophoto misoraは「水」と「空」をイメージした(写真=左)。misoraのデザインは迎義孝氏が担当。同氏は小牟田啓博氏が代表を務める「Kom&Co.Design」の一員でもある(写真=右)
photophotophoto whiteは「雲の重なりが生む自然なグラデーション」(写真=左)、pinkは「夕日に染まる空の絶妙なニュアンス」(写真=中)、blackは「月明かりに照らされた夜の海」(写真=右)をイメージした
photo 丸みを帯びたボディは手にやさしくフィットする

 ボディは全体的に丸みを帯びており、手に沿った持ちやすい形を目指した。過剰な装飾はなく、デザインとしての主張は薄いかもしれないが、形状とカラーに“さり気ない”こだわりを反映したmisoraは、多くのユーザーが長く愛用できるモデルに仕上がったといえる。

 misoraのベースモデルは京セラ製の「ベルトのついたケータイ NS01」で、misoraの製造も京セラが担当する。iidaは従来の「au design project」と「NS(New Standard)シリーズ」を内包するブランドであり、misoraはNSシリーズのコンセプトを継承したモデルとなる。

 misoraの仕様やスペックは現時点では未定で、KDDIは別途iidaのWebサイト(外部リンク)で案内するとしている。4月7日の発表会場にはモックアップのみが展示されており、機能やソフトウェアを確認することはできなかった。説明員によると、機能はNS01相当とのことなので、プラットフォームは「KCP」、ディスプレイは約2.8インチワイドQVGA液晶、カメラはオートフォーカス対応197万画素CMOS、おサイフケータイには対応、などが予想される。発売は2009年夏以降を予定している。

photophotophoto キーの配列はNS01と同様だが、キーの形状や大きさは異なる。NS01は隙間のないフレームレスキーを採用しているが、misoraはダイヤルキーの上下に隙間があり、NS01よりもキーが小さい(写真=左)。背面はシンプルなデザイン。NS01と同じ位置にFeliCaマークがある(写真=中)。裏面にはカメラ、サブディスプレイ、スピーカーなどがある。当然ながら(?)、ベルトストラップの通し穴はない(写真=右)
photo 参考までに、「NS01」の外観
photophoto NS01と同じく、左側面にはmicroSDスロットと着信ランプ(写真=左)、右側面には2つのサイドキーとイヤフォン端子、外部接続端子がある(写真=右)
photophoto 本体先端(写真=左)とヒンジ部(写真=右)。ヒンジ部には赤外線ポートがある
photo microSDスロットの右側には「misora」のロゴがある
photophotophoto ディスプレイ周辺にはラメがちりばめられており、デザインのアクセントに

 ところで、「空」をイメージしたケータイといえば、au design projectのコンセプトモデルとしてKDDIが2007年に発表した「sorato」が思い出されるが、4月7日の発表会で告知したiidaの“FUTURE CONCEPT”にsoratoは含まれていなかった。全面タッチパネルという、当時のモデルとしては時代を先取りしたインタフェースを持つsorato。misoraとはコンセプトが異なるが、同じ“自然”をテーマにした端末として、soratoがiidaのラインアップに加わることにも期待したい。

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