既報のとおり、トランシーバー感覚で利用できるドコモの音声通話サービス「プッシュトーク」は、2010年9月30日で終了することが決定した。
プッシュトーク終了の発表があった5月8日の時点では、ドコモの2009年夏モデルがプッシュトークに対応するかについて、同社は「コメントできない」としていた。では実際のところ、夏モデルでプッシュトークを利用できる機種はあるのだろうか。
夏モデル発表後にドコモに確認したところ、夏モデルでプッシュトークを搭載しているのはNEC製の「N-06A」「N-08A」「N-09A」と、パナソニック モバイルコミュニケーションズ製の「P-07A」「P-08A」の5機種。発表会場で確認したところ、これらの機種にはプッシュトーク電話帳呼び出しや発信時に使う「プッシュトークキー」があった。
これら5機種にプッシュトークを搭載した理由は「プッシュトークの利用者が多数いることを配慮した」(ドコモ)ことに加え、プッシュトーク終了の決定前に端末の開発が進んでいたことも関係しているようだ。なお、「今後発表するモデルにはプッシュトークは搭載しない」(同)とのこと。
同様の音声通話サービスとして、KDDIもau向け「Hello Messenger」を2009年8月31日に終了することを発表している。これで残る類似サービスは、ソフトバンクの「S!一斉トーク」のみとなった。S!一斉トークもドコモとauを追随して(?)終了となるのか、独自サービスとして継続するのか、ひそかに注目したい。
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