シャープ製の「AQUOS SHOT 933SH」は、ソフトバンクモバイルの2009年夏モデルの中ではフラッグシップ機に位置付けられる。回転2軸型のボディに約1000万画素CCDカメラを搭載し、タッチパネルによる操作が可能。カメラはコンティニュアスAFやチェイスフォーカス、最大ISO感度1万2800相当の高感度撮影など、最新のコンパクトデジタルカメラ並みの機能を豊富に備えている。
933SHには、シャープの新たなケータイカメラブランド「AQUOS SHOT」が付けられており、同社のカメラ機能へのこだわりが感じられる。このブランド名はキャリアをまたいで使われることになるという。カメラ機能の中でも特に注力したポイントや、「910SH」以来となる回転2軸ボディを採用した理由を中心に、シャープ 通信システム事業本部 パーソナル通信第二事業部 商品企画部の安井輝美氏に話を聞いた。
「これまでも『930SH』や『AQUOSケータイ 932SH』で800万画素CCDカメラを搭載し、カメラ機能に注力してきました。この933SHは、ソフトバンク向けとしては初の“本格デジカメケータイ”としてデビューさせるということで、910SH以来約3年ぶりの回転2軸ボディを復活させました」と安井氏は開発の経緯を話す。
シャープのハイエンド端末は画面が90度回転するサイクロイド型を採用したものが多いが、この夏のラインアップにはサイクロイド型の端末がない。
「回転2軸型は、どちらかと言うとドコモやau向けの商品に採用し、ソフトバンク向けのハイエンド端末にはサイクロイド型を採用してきました。今回はカメラ機能に特化することを前提としたため、回転2軸+タッチパネルが最適だと判断しました」(安井氏)
ディスプレイを回転して閉じるとカメラが自動的に起動する設定も用意されており、キー操作不要でカメラが起動する。タッチパネルは静電式で、画面に軽く触れただけで操作できる。タッチ操作用のUI(ユーザーインタフェース)にもこだわり、画面上に撮影用の設定アイコンが多数並ぶ。
カメラユニットは(35ミリフィルムカメラ換算で)広角28ミリの撮影に対応しているほか、レンズにはメカニカルシャッターやNDフィルタも搭載。強い光源などを撮影した場合に発生しやすいスミアを抑制する機能もある。カメラの主な機能は以下のとおり。
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